くらし [特集]一歩ずつ、心で見る世界 盲導犬と生きる
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県直方市
- 広報紙名 : 市報のおがた 令和7年12月1日号
■12月3日〜9日は障害者週間です
「障害者週間」は、障がいのある人たちの社会参加を推進し、障がいに対する理解と認識を深めるための週間です。
障がいのある人は、生活のさまざまな場面で不便を感じることがあります。そのため社会参加が難しいことも多くあります。障がいのある人の社会参加は、まわりの人の理解と認識があってこそ実現するものであり、誰もが心地よく安心して暮らせるまちづくりはそうした一歩から始まります。
令和7年3月に市内で2頭目となる盲導犬が(公財)九州盲導犬協会から貸与されました。まちで見かけることも増えてくると思います。今回は、「ほじょ犬」の中の「盲導犬」について知っていただきたいと思います。
■盲導犬とは
盲導犬はハーネスという胴輪をつけ、視覚障がい者の歩行を安全かつ快適にサポートします。障害物を避け、段差での停止や交差点の場所を視覚障がい者に伝えます。
平成14年に「身体障害者補助犬法」が施行し、盲導犬をはじめとする補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)の公共施設、不特定多数の利用する施設(デパート、ホテル等)への受け入れに関する環境が整い、さまざまな場所に同伴することができるようになりました。
■盲導犬の役割
人間には視覚、聴覚、触覚等、いくつかの「感覚」があり、それらの感覚を通して外界から情報を取り入れながら日常生活を送っています。人間は全ての情報の約80%を視覚から取り入れているといわれ、視覚障がい者が安全に歩行するには困難が伴うため、何らかのサポートが必要です。
視覚障がい者の歩行手段は主に3種類あります。
(1)他の人の手引きを受けて歩行する。
(2)白い杖(白杖:はくじょう)を使用して歩行する。
(3)盲導犬のサポートを受けて歩行する。
視覚障がい者の人それぞれが自身の生活に合った方法を選びます。
◆その他の補助犬
・介助犬
身体が不自由な人の手足となって働きます。ドアを開けたり、電気をつけたり、ベッドへの移動を助ける等、障がいに応じて活動します。
・聴導犬
耳の不自由な人に音を知らせます。お湯の沸く音、ドアのチャイム、ファックスの着信音、車のクラクション等を伝えます。
■盲導犬との歩行
盲導犬ユーザーは目的地までの地図、道順を把握し頭の中にイメージしながら、それに応じて盲導犬に適切な指示を出します。盲導犬は安全に歩行するためのサインを送り、盲導犬ユーザーはハーネス(胴輪)を通してそれを感じ取る、といういわば「共同作業」によって、安全で快適な歩行を可能にします。
※盲導犬の作業
(1)道路の端に寄って歩く
(2)段差で停止する
(3)角で停止する
(4)障害物を回避する
(5)近くの目的物に誘導する(ドア、階段、改札口等)
■道案内の方法
視覚障がい者を案内する方法を「手引き」といいます。盲導犬ユーザーから手引きを頼まれたら、盲導犬がいない方に立ち、あなたの肘か肩を軽く掴んでもらい、半歩前を歩いてください。
「歩きますよ」「止まります」「右に曲がります」「階段です。上がります。下ります」等、状況を伝えてください。
●信号待ちをしているときは
盲導犬は信号の色が判断できません。盲導犬ユーザーが車の音や周りの状況を確認しながら、横断ができるか判断します。信号待ちの盲導犬ユーザーを見かけたら「赤ですよ」「青ですよ」と一言声をかけていただけると助かります。
■まちで盲導犬を見かけたら
●盲導犬ユーザーが、盲導犬を連れて安心して活動できるように皆さんのご協力をお願いします。
どうぞ温かく見守ってください。盲導犬ユーザーが困っているときは、盲導犬ではなく、ユーザーの人に「何かお手伝いしましょうか」と声をかけてください。
●ハーネス(胴輪)は仕事中の証です。
ハーネスをつけている時は仕事中です。盲導犬ユーザーが安全に歩くために、しないでほしいお願いがあります。
・さわったり、声をかけたり、口笛を吹いたり、じっと見つめたりしないでください。
・食べ物をあげないでください。
・携帯電話やカメラで撮影しないでください。
このようなことをすると盲導犬の集中が切れて、安全に歩けなくなってしまうおそれがあります。
盲導犬と盲導犬ユーザーが安心して生活できるように、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
盲導犬についての詳細は…
公益財団法人九州盲導犬協会
〒819-1122
糸島市東702-1
【電話】092-324-3169
問合せ:子育て・障がい支援課障がいサービス係
【電話】25-2139
