くらし 米と麹、想いを仕込み百五十余年
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県飯塚市
- 広報紙名 : 広報いいづか 令和8年1月号
古くから遠賀川の恩恵を受け、稲作が盛んであった飯塚の地。江戸時代には長崎街道などの交通要衝で賑わい、幾十もの酒蔵業者が存在し、明治時代以降は石炭産業の隆盛に伴い、県内の筑後地域・隣接の嘉麻地域同様に有数の酒造地として知られるようになりました。
時は流れ、飯塚市に現存する酒蔵は天道商店街にある「瑞穂菊酒造」ただ一戸。明治元年創業、現在6代目の小野山洋平さんが営む老舗で、杜氏を小野山さん自身が務めています。
小野山さんのこだわりは「地域を愛する」「共存の世界」。できるだけ地域のお米や素材を原料に使用します。お酒の名前も「舎利蔵」や「大将陣」など、銘柄に地域の名前が登場します。お米の収穫が終わって間もない11月、新米を使った新酒の仕込みが行われ、この時の仕込みによりできたお酒は、12月中旬から出荷が始まりました。
皆さまにとって、令和8年が、「伝統的酒造り(ユネスコ無形文化遺産)」のように、新しい時代へと有意義に継承される1年となりますように。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
・麹は生き物であり、その日の湿度や天気で発酵具合が変わるため、麹づくりには細心の注意を払います。生き物を扱い、生き物をいただく。真剣なまなざしでの作業が行われます。
・毎朝、麹づくりでお米を蒸す際に生まれる蒸気が工場を雲のように包みます。明治期から大正期に建てられた木造の工場では「蔵(くら)シックコンサート」が定期的に開催されています。
※詳しくは本紙をご覧ください。
