- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県飯塚市
- 広報紙名 : 広報いいづか 令和7年11月号
ウォーキングを日課とされている方は、お決まりのコースがある方も多いのではないでしょうか?今回は市内の3名の方に自身のウォーキングコースを紹介いただきました♪
●日々移り行く穂波地区を歩いてます
穂波地区在住の宮嶋俊一郎さん(61歳)は、通算20年以上のウォーキング歴を誇ります。ここ数年は毎朝5時に歩き出し、雨の日も傘を差して1時間のウォーキングを欠かしません。継続的な運動によって減量に成功し、現在は無理のない体重管理と食生活の見直しを家族と共に実践。早寝早起きがすっかり習慣となりました。宮嶋さんのウォーキングコースは、穂波交流センター近くの秋松橋から天道方面へと穂波川沿いを進み、桂川町瀬戸で折り返す約6キロの周回ルート。少し速足で歩き、スマートウォッチで心拍数を管理しながら、運動強度にも気を配っています。せせらぎの音、虫の声、そして子どもの頃から親しんできた風景。地域への愛着を感じながら歩くこの時間が、宮嶋さんにとって心身が「整う」大切なひとときです。自宅に戻って朝食をとり、宮嶋さんの一日が始まります。
歩きながら見えてくるのは、少しずつ姿を変えていく地域の風景。かつて広がっていた田園地帯には、今では新しい住宅や商業施設が立ち並び出しました。そんな中で遠くにそびえる龍王山とぼた山は、昔と変わらず静かに地域を見守ってくれているようです。
●子どもと歩く庄内・筑豊緑地界隈
庄内地区仁保にある県営筑豊緑地でウォーキングを楽しむ田中宏美さん(36歳)。基礎体力向上のために自宅近くの緑地で早朝ウォーキングを4か月前から始めました。その日の気分で緑地内で歩くコースを決め、負荷をかけたいときは坂道を上り下り。コースとなる地面は柔らかい地面が敷かれ歩きやすいのがお気に入り。また、小学2年生の駿太くんと歩くときは公園内の遊具で遊んで帰るのも楽しみの1つです。筑豊緑地にはウォーキングをしている方、そして愛犬を連れて散歩する方も多く、いつもの時間に顔合わせとなる皆さんと立ち止まって会話をすることも。ウォーキングが健康管理だけでなく、自身と誰かを繋げてくれています。
10月にクライミングの国際大会が開催された筑豊緑地。様々なスポーツ施設があることでも有名ですが、8月にインクルーシブ遊具(障がいの有無や年齢などに関係なく楽しむことができる遊具)が完成、トイレや駐車場も整備され、ますます皆で利用できる広場に。
●筑穂地域をぐるりとマイペースで
筑穂庁舎近くを流れる穂波川。その周辺の河川敷には、朝夕になると多くの地域の方々がウォーキングを行い、穏やかな時間が流れています。筑穂地区長尾に住む古江香代子さん(80歳)も、この地域でのウォーキング愛好者。朝6時から1時間をかけて約7千歩のウォーキング、その後、自宅の庭での草むしりが日課です。以前はもっと長い距離を歩いていた古江さんですが、「無理は禁物」と年齢に合わせ歩数と時間を調整。毎年靴を新調するのも楽しみで、膝への負担が少ないタイプを選んでいます。この地域で散歩をする人々は、多くが顔なじみ。高齢者や独居の方も多く、すれ違いざまの挨拶や会話が自然な安否確認の役割を果たしています。言葉を交わすことで、見守り合う関係が築かれています。
春はひばりが鳴き、菜の花、レンゲが咲くウォーキングコース。土手に土筆やわらびが顔を出す時期はそれらを摘みながら歩く人も。田植えの時期は水面に三郡山が映え、秋には稲穂の揺れる田んぼの傍で咲くヒガンバナに目を癒されています。
