くらし 大井の帝王大川市ふるさと大使的場 文男元騎手たくさんの感動をありがとう!!

大川市ふるさと大使としても活動いただいている的場文男元騎手。
数々の偉業を達成した騎手の引退セレモニーが3月30日(日)に佐賀競馬場で開催されました。
会場には多くのファンが集結し、惜しみない拍手や労いの言葉が贈られました。

■「ファンや関係者の皆様のおかげ心から感謝」
《Q》51年以上に渡る現役生活、本当にお疲れ様でした。引退を迎えた今の率直なお気持ちを教えてください。
《的場》何よりもまずは応援してくださったファンの皆様、そして競馬関係者の皆様への感謝の気持ちでいっぱいです。自分1人の力ではここまで続けることはできなかったので、心から感謝しています。

《Q》地方競馬通算7424勝という最多勝記録をはじめ数々の偉大な成績を残してこられた理由・秘訣を教えてください。
《的場》馬を持っていた父や、先に騎手になっていた兄の影響もあり、幼い頃から騎手になることを夢見てきました。騎手になるときには、地元であり兄がいた佐賀競馬ではなく、大井競馬に挑戦しました。強い気持ちを持って挑戦してきたことや、幸運にも騎手向きの身体で生まれてこられたことも理由の1つにはなると思いますが、やはり、周りの方々の支えがあってこそのものなので、本当に感謝しています。

《Q》長い現役生活を振り返って特に印象に残っているレースや競走馬などは思い浮かびますか?
《的場》選ぶのは難しいですがやはり「帝王賞」が思い浮かびます。そこで勝利したレースで騎乗していた「ハシルショウグン」「コンサートボーイ」「ボンネビルレコード」の3頭については印象強く記憶に残っています。

■「これからは家族とのゆったりした時間を楽しむ」
《Q》大川市のことをお聞きします。地元大川でよく行っていたところなどはありますか?
《的場》地元が近いのでおふろうさん(風浪宮)にはよく行っていました。お正月に参拝したら、2月にすぐ風浪宮大祭が開催されるので、幼い頃からその時期を楽しみにしていました。今でも大川に帰ってきたときには行っています。

《Q》大川市での思い出の中で特に印象強いものを教えてください。
《的場》大川市の一大イベントである「大川木工まつり」のパレードに参加させていただけたことは本当に嬉しかったです。他の大川市出身の方たちと一緒に参加できたことはもちろんですが、地方競馬最多勝記録を達成したタイミングで、自分1人を呼んでいただけたことは本当に光栄でした。引退してしまいましたが、また参加させていただけると嬉しく思います。

《Q》引退後の活動などについては何かお考えですか?
《的場》特に決まっていません。これまで仕事に集中して頑張ってきました。しばらくは孫と遊んだりして、家族と過ごすゆったりとした時間を楽しめたらと思っています。

《Q》最後に大川市民をはじめファンの皆様へ一言いただけますか?
《的場》皆様の応援があってここまでやって来られました。いつも力をいただいて感謝しています。これまで本当にありがとうございました!

■的場文男元騎手 プロフィール
昭和48年
・騎手デビュー・同年初勝利
昭和52年
・重賞初制覇
昭和58年
・初の大井競馬リーディングを獲得
昭和60年
・大井競馬の最優秀騎手賞を初受賞
平成2年
・中央競馬初勝利
平成9年
・交流GI(当時)初勝利
平成11年
・地方競馬通算3000勝達成
・日本プロスポーツ大賞功労賞受賞
平成14年
・初めて南関東及び地方競馬全国リーディングを獲得
平成15年
・地方競馬最優秀騎手賞を受賞
・平成20年
・史上3人目となる地方競馬通算5500勝を達成
平成21年
・初のワールドスーパージョッキーズシリーズに出場
平成25年
・海外初勝利
平成29年
・地方競馬通算7000勝を達成
・地方競馬最高齢重賞勝利記録更新
・大川市ふるさと大使就任
平成30年
・通算7152勝を達成し、地方競馬通算最多勝記録を更新
令和3年
・JRA史上最年長騎乗記録を更新
・史上最年長勝利記録を更新
令和7年
・引退 通算7424勝(日本記録)