- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県筑紫野市
- 広報紙名 : 広報ちくしの 令和7年12月号
12月3日~9日は「障害者週間」です。障がいについての関心と理解を深め、障がいがある人もない人もお互いを尊重し支え合う社会をめざすことを目的としています。
今回は、視覚に障がいがある人が安心して暮らすことができるまちづくりの取り組みを紹介します。
■視覚障がいにもさまざまある
視覚障がいは、「全盲(まったく見えない)」だけではありません。視覚障がいがある人の多くは「ロービジョン(眼鏡や手術などを行っても視力や視野の制限が残り、日常生活に支障をきたしている状態)」です。見え方が異なると、「できること」「できないこと」も異なり、困ることも千差万別です。
■「見(み)えない」「見(み)えにくい」に寄(よ)り添(そ)う仕組(しく)み
私たちの周りには、視覚障がいがある人たちが安心して生活できるためのさまざまな仕組みが整えられています。
▼視覚障がい者誘導用ブロック(点字ブロック)
線で進行方向を示す「誘導ブロック」と丸い形の点で注意を喚起する「警告ブロック」があります。白杖や足裏の感触を頼りに移動します。周囲の路面との区別がつきやすいように、原則的に黄色で作られています。
▼エスコートゾーン
市内では二日市八幡宮前の交差点に設置されています。視覚に障がいがある人が横断歩道の位置を確認し、まっすぐ安全に渡るための案内です。
▼階段・手すり用点字表示板
階段の上り口・下り口での行き先や、踊り場・階段などを点字で知らせる表示です。現在自分のいる場所を把握し、行き先を知る事で安心して行動ができます。
▼誘導や情報提供のための音声情報案内装置
多目的トイレなどに設置され、視覚に障がいがあって点字が読めない、触知が不得手だという人でも安心して利用できます。
■点字(てんじ)ブロックの上(うえ)に物(もの)を置(お)くのはやめましょう
誰もが安心して歩けるまちづくりのために、点字ブロックの上は空けておくようにしましょう。
■ガイドボランティアみちしるべ
活動内容:
・視覚障がい者の外出同行支援や交流会企画
・小学校での福祉学習 など
市内の点字ブロックの整備状況を調査し、改善要望を提出しています。令和6年度はJR天拝山駅前の点字ブロックが整備されました。
令和8年は、市内の企業などと協力して視覚障がいがある人の対応ができるお店が増えるように取り組みたいです。
▼インタビュー
「ガイドボランティアみちしるべ」は、視覚障がい者の社会参加のための活動を行っています。その活動を通しての思いを聞きました。
○ガイド(同行支援)をしていて
市内は歩道が少なく狭いところが多いです。横断歩道の点字ブロックが古くなって見えづらくなっているところや電柱などを避けて車道に出ないといけないところもあります。歩道に木の枝などが飛び出していれば、視覚障がい者は気付けずにぶつかってしまいます。また、駐輪場がないお店の前などでは点字ブロックの上に自転車が置いてあることが多いです。歩行者が優先されていない場面に遭遇することもあります。
視覚障がい者のガイドは安全確保が第一条件ですが、それがとても難しいと感じます。
○障がい者にやさしいまちは、だれもが楽しいまち
私たちは、誰もが同じように楽しみを体感できるように、一緒に楽しい時間を過ごしながら、できずに困っている人がいれば、できる人が少しだけお手伝いをする、という感覚で活動しています。ただこれは、誰もが日常的に仕事や生活などでやっていることだと思います。障がいに少しでも関心をもち、困っている人のお手伝いを積極的にする人が増えてほしいです。
視覚障がいのある人たちからはよく「安心して買い物や飲食店に行きたい」と言われます。ただその願いすら一人ではかないません。希望があれば、私たちは視覚障がいがある人の対応の仕方が分からないという企業やお店にも喜んで説明に行きますので、皆で協力して障がいがあっても外出を楽しめるまちにしていけたら良いなと思います。
■あなたにも「ちょっとしたこと」でできるサポート
▼積極的な声かけを
断られることを恐れず、信号待ちで一緒になったら「青になりましたよ」、バス停なら「△△行きのバスが来ましたよ」などの声をかけてみてください。また、移動するときやものを動かすときには、必ず声をかけましょう。「そばにいると思って話しかけてしまった」「何もないと思って歩いたらぶつかった」など、本人の想定と異なる状況を避けることができます。
▼最初は声で、次に手で
黙って触れたり、突然手を握ったりすると驚いてしまいます。身体に触れるときは事前に正面から声をかけ、困りごとの内容によって自分の肩やひじなどに手をかけてもらい、ゆっくり誘導するなどの支援をしましょう。
手の届く範囲にあるものを伝えるときは、本人に触ってもらいながら説明すると分かりやすくなります。特に、テーブルやいすは触れさせて案内すると安心です。
また、お手伝いの方法が分からなければ本人にどうして欲しいか尋ねましょう。
▼サポートのポイント
視覚障がいがある人にとって、耳からの情報はとても重要です。ハッキリと聞き取りやすく話すことを意識しましょう。また、物を渡すときなどはわざと音を立てて置くなどして知らせます。
問合せ:生活福祉課
