文化 あけてみよう! 歴史のとびら 187

■大野城心のふるさと館のおすすめ(16)
◆令和7年度大野城心のふるさと館春季特別展「映画『もののけ姫』から学ぶ考古学』」まもなく開幕!

◇『もののけ姫』には考古学の要素がいっぱい!
宮崎駿監督作品の映画『もののけ姫』は、多くの人が知っていることと思います。では、映画の中で考古学の要素がたくさん使われていることは知っていますか?主人公のアシタカが使う刀は奈良時代の「蕨手刀(わらびてとう)」、「雅(みやび)な椀(わん)」は縄文時代の漆塗椀(うるしぬりわん)がモデルと考えられます。また、ヒロインのサンが身に着けるお面やアクセサリーは縄文時代の遺跡で見つかる資料と良く似ています。実はこうした考古学的資料の一部は大野城市の遺跡でも見つかっています。

◇大野城市にもアシタカがいた⁉
『もののけ姫』のあらすじは、アシタカがタタリ神から受けた呪いを解くために西へと旅をするというものです。アシタカは、東北地方の蝦夷(えみし)の末裔(まつえい)という設定で、出身地を問われたアシタカが「東と北の間より」と答えるシーンがあります。
ところで、大野城心のふるさと館の調査研究の結果、古代の大野城市にはアシタカと同じように東北地方から西へとやってきた人たちがいたことが明らかになりつつあります。

◇本特別展のみどころ
『もののけ姫』の中に登場する器物(きぶつ)を、遺跡で出土した実際の考古資料で紹介します。『もののけ姫』の世界観を体感することができるだけでなく、きっと考古学のことが好きになることでしょう。
特別展に関連して子ども向けワークショップや多数のギャラリートークなどを予定しています。面白いこと間違いなし!いえ、見ないと損した気分になるかも。今年のゴールデンウイークは、ぜひとも心のふるさと館へお越しください。

◆大野城心のふるさと館春季特別展「映画『もののけ姫』から学ぶ考古学」
会期:4月26日(土)〜6月15日(日)

問い合わせ先:心のふるさと館ミュージアム担当
【電話】558-5000