- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県大野城市
- 広報紙名 : 広報「大野城」 令和7年11月15日号
同意がない性行為を犯罪として法律で処罰する国が増え、日本でも刑法改正の議論が高まっています。
例えば、「二人きりで食事したから」、「相手の家に行ったから」、「夫婦や恋人だから」、そうした理由で性行為を強いられても仕方ない、と思っていませんか。
あなたと、あなたの大切な人の安全と尊厳を守るため、性的同意について正しく知りましょう。
■性的同意とは
性にまつわることについて、曖昧にせず、言葉によるコミュニケーションを取り、相手の意思を確認するということです。
■性暴力の誤解と実態
内閣府の調査では、女性の約12人に1人は、無理やり性交などをされた被害経験があることが分かっています。見知らぬ人からの被害はごくわずかであり、加害者の大半は交際相手・元交際相手、配偶者・元配偶者、職場・アルバイト先の関係者などの知り合いといわれています。
恋人や夫婦間であっても、望まない性的な行為は、全て性暴力です。
■こんな思い込みしていませんか
(×)相手が否定していても、「嫌よ、嫌よも好きのうち」ってやつじゃない?
社会的地位(教師や上司や力関係)、暴力、脅迫のために拒否できなかったケースが多く見られます。
(×)お酒を飲んで酔っていたら、仕方ないこともあるよね?
お酒や薬物で意識がもうろうとなっていた場合、それは明確な同意とはいえません。
被害にあったときの状況(複数回答、抜粋)

(参考 内閣府「男女間における暴力に関する調査」(令和5年))
■性的同意を取るって、どういうこと?
「そうだ」と思うものをチェックしてみましょう。いくつ当てはまりますか。
・二人きりでデートに行くことは、性行為を前提としている
・キスをしたら、性行為をしてもいい
・相手が嫌と言っていても、「嫌よ、嫌よも好きのうち」なので性行為をしていい
・相手が嫌と言ってなかったら、性行為もOKのサインである
・酔った勢いで、性行為に及ぶのは仕方ない
・互いに成人していれば、性行為の際に同意を求める必要はない
・家に泊まるのは、性行為をしてもいいというサインだ
・付き合っていれば、性行為をするのは当たり前だ
・同じ相手に、毎回、性行為の同意を取る必要はない
・ナイトクラブに来る人は出会いや性的交遊を求めて来ることが多いので、性行為の際に同意を取る必要はない
↓
1つでも当てはまるなら要注意
性的同意は取れていません
根拠のない思い込み
勝手な決めつけ
暗黙のルール
無知
コミュニケーション不足
