- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県宮若市
- 広報紙名 : 広報みやわか「宮若生活」 No.241 2026年2月号
◆社会に出てからも身につけたものを大切にしていってほしい
髙橋 絵理香(たかはし えりか)
鞍手竜徳高校農場長。28歳。3年生の担任をしながら、農業環境系列で生徒たちを指導している。趣味はドライブ。好きな言葉は「信じていれば、夢は叶う」。
◇育てることは、教えること
「鞍手農業高校の時代からシクラメンを育ててきて、地域の方にも『鞍手竜徳高校といえばシクラメン』というイメージを持ってもらっているんですよね。今でも、いつ販売するのかという電話をよくいただきます。それだけ長く、地域に根付いてきた花だと思います。
技術指導も大切ですが、それ以上に身につけてほしいのは、最初から最後までやり切る力です。4月に植えて、管理して、販売まで全部自分たちでやる。ちょっとだけ関わると、その場限りの知識や技術で終わってしまいますが、一連の流れを通して経験することで、生徒自身も成長していってほしいと思っています。
農業に失敗はつきものです。思うように育たなかったときには、失敗をいつまでも引きずらないように声をかけています。今あるものを大切にして、同じ失敗を繰り返さないようにしよう、と。枯れ葉取りや水やりなど、基本的な管理を丁寧に続けることが、次につながる学びになると思っています。
毎年、販売を楽しみにしてくださっている地域の人がたくさんいるので、どうにかして売りたい、手元に持って帰ってほしいという思いは強いですね。電話で『楽しみにしてるよ』と言われると、こちらも頑張らなきゃなと思います。何鉢もまとめて買って、家用や職場用、知人への贈り物にしてくださる方もいて、ほかのシクラメンではなく、うちのシクラメンを選んでもらえるのは本当にうれしいですね」。
◇気づける人に育ってほしい
「三年生は十九人いて、それぞれ役割を意識しながら、みんなで協力してやっていますね。作業の進みが早い子が遅い子を自然にフォローしていて、文句も言わず、男女関係なく支え合っています。優しい子たちが多いんだなと感じますし、植物に触れることで、より優しくなっているのかもしれませんね。
植物は人と違って喋らないので、葉の色やしなり方、成長の止まり方などを見て、こちらが感じ取るしかありません。そうした小さな変化に気づく力が、自然と身についていっていると思っています。
栽培が始まる前と今とを比べると、生徒たちは大きく変わっているなと感じていて、自分から動いたり、自分から『先生、これ合ってますか』と声をかけられるようになってきています。社会に出て指示待ち人間は通用しないと思っているので、自分で考えて動ける人間になっていてなんだかうれしい気持ちになりますね。
こうした日々の積み重ねを通して、生徒たちには、気づける大人になってほしいですね。シクラメンを育てながら身につけた力を、社会に出てからも大切にしていってほしいと思っています」。
◆シクラメンを買ってみませんか
鞍手竜徳高校の生徒たちが、4月から大切に育ててきたシクラメンの販売を行います。日々の水やりや管理を重ね、一鉢一鉢心を込めて育てた花です。栽培から管理、販売までを通して学んできた成果を、地域の皆さんに届けたいという思いで準備を進めてきました。
毎年、ご家庭用としてはもちろん、贈り物としても好評で、花の美しさと花持ちの良さも魅力です。生徒たちが手をかけて育てたシクラメンを、ぜひ手に取ってみてください。
販売期間:2月4日(水)から13日(金)の平日のみ、午後2時から4時まで
※なくなり次第終了します。
販売場所:鞍手竜徳高校農場(龍徳161)
販売金額:1鉢1,000円
お問い合わせ:鞍手竜徳高校
【電話】22・0466
