- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県朝倉市
- 広報紙名 : 広報あさくら 第415号(令和7年9月号)
■がん検診、受けていますか?
日本人の死亡原因の第1位はがんであり、2人に1人が“がん”になり、4人に1人が“がん”で亡くなっています。しかし、がん検診を受けることで、早期にがんを発見すれば8~9割が治るといわれています。
◆部位別がん死亡数(2023年)
出典:厚生労働省「2023年人口動態統計(確定数)」
◆国が推奨する5つのがん検診
国は肺・胃・大腸・乳・子宮頸がん検診を推奨しています。この5種類のがん検診は、がん死亡を減らす効果が確実で、かつメリットがデメリットを上回ることが科学的に認められている検診です。
◆がん検診のメリット・デメリット
○メリット
・早期発見・早期治療により、がんによる死亡リスクを減らすことができる
・検診で「異常なし」と診断された場合、安心して生活を続けられる
○デメリット
・検診で、がんが100%見つかるわけではない
・結果的に不必要な治療や検査を受ける可能性がある
・検査によっては身体に負担がかかることがある
◆市で受けられるがん検診
市では、国が推奨する5種類のがん検診を含めた、がん検診・検査を実施しています。がん検診は、9・10・12月の集団健診や朝倉診療所の半日人間ドック、市内医療機関の個別検診で受診できます。
詳細は、3月に全戸配布した「令和7年度朝倉市住民健診のご案内」をご確認ください。
※市HPにも掲載
◆がん予防のための「5つの健康習慣」
「5つの健康習慣」を実践し、がんのリスクを軽減させ、定期的な検診受診で体のサインを早期に見つけましょう。
(1)禁煙する
たばこを吸う人は、吸わない人に比べてがんになるリスクが約1.5倍高まります。受動喫煙も避けましょう。
(2)節酒する
飲酒量の目安(1日あたりアルコール量換算で23g程度)
お酒を飲む人は以下のいずれかの量までにとどめましょう。
日本酒:1合
ビール大瓶:1本
焼酎、泡盛:原液で1合の2/3
ウイスキー、ブランデー:ダブル1杯
ワイン:グラス2杯程度
(3)食生活を見直す
1)減塩:食塩は1日あたり男性7.5g未満、女性6.5g未満、塩辛い食品は最小限に。高血圧予防のためには、1日6g未満にすることが推奨されています。
2)野菜と果物をとる:野菜は1日あたり350gとることが推奨されています。
3)熱すぎるものに注意:口の中や食道の粘膜を傷つけないようにしましょう。
※食生活の改善は生活習慣病予防にもつながります。
(4)身体を動かす
がん全体の発生、心疾患のリスクが低くなります。
1)18歳~64歳:歩行などの身体活動を1日60分、息がはずみ汗をかく程度の運動を1週間に60分程度行いましょう。
2)65歳以上:身体活動を毎日40分程度行いましょう。
(5)適正体重を維持する
太りすぎでも痩せすぎでも死亡リスクは高くなります。
◆参考
・厚生労働省「がん予防」:【HP】https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490_00004.html
・がん情報サービス「科学的根拠に基づくがん予防がんになるリスクを減らすために」:【HP】
https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/evidence_based.html
・がん情報サービス「最新がん統計」:【HP】https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
・日本対がん協会「がん検診のメリット・デメリット」:【HP】https://www.jcancer.jp/about_cancer_and_checkup/検診について/検診のメリット・デメリット
問合せ:市健康課
【電話】22-8571