- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県朝倉市
- 広報紙名 : 広報あさくら 第417号(令和7年11月号)
地域で話題になっている人や団体、企業などを紹介するシリーズ。
第48弾は、朝倉子ども祭り実行委員会の中村鷹之輔さんを取材しました。
■Interview
朝倉子ども祭り 実行委員会理事 中村鷹之輔さん
平成29年、朝倉子ども祭り実行委員会が発足。以降、毎年「あさくら子ども祭り」を開催している。その他、「楽しい!が未来を育てる」をテーマに、子どもの育ちをサポートするさまざまな活動を行う。
現在、朝倉市制施行20周年記念市民提案事業として「届けよう!ボクらの未来予想図」が進行中。子どもたちから集めた朝倉の未来予想図を市へ届ける「行政×議員×市民団体」の新たな取り組みを展開している。
◆楽しい!が未来を育てる
○笑顔溢れるお祭りを
実行委員会の発足は平成29年。私の母が立ち上げました。当時、九州北部豪雨の影響で学校行事や地域のお祭りが中止に。楽しみがなくなってしまった子どもたちへ「笑顔溢れる秋祭りを開催したい」と、クラウドファンディングで支援を募ったことがきっかけです。以降、毎年「あさくら子ども祭り」を開催。市制施行20周年の今年は「アサクラキッズカーニバル」という子どもたちのお祭りを開催します。
実行委員会の発足時、私は小学6年生。母が中心となって活動していたこともあり、自然と実行委員会の大人たちに混ざって企画会議などに参加していました。現在では、お祭りの現場の指揮なども行っています。子どもの頃は「大人になること」が嫌で、大人に対しても苦手意識がありました。しかし、実行委員会の大人たちと関わるようになり、たった数時間のお祭りのために、半年前からワクワク準備している本気の大人たちの姿を見て、かっこいいと感じたことを覚えています。
○活動の中で広がる輪
発足から今年で9年目。企業や団体を含め、何かを企画した際に声をかけられる人は400を超え、つながりが増えたことで活動の幅も広がりました。その活動の一つが「ネイチャーキャンパー」。自然の中でのサバイバル生活や朝倉の伝統産業などを学習する自然体験プログラムです。拠点となる場所や資材は、活動の中でつながった人たちから提供していただき、「子どもたちのためなら手伝うよ」と楽しそうにサポートしてくれる人もいます。大人がワクワクすれば子どももワクワクする。子どもたちが楽しいと感じる世界は、全力で楽しむ大人たちがつくるんだと思います。
現在、市制施行20周年記念事業「届けよう!ボクらの未来予想図」が進行中です。子どもたちから集めた朝倉の未来予想図を、子ども議員たちが市へ届けるという取り組み。これまで関わりの少なかった行政や議員たちとのつながりもでき、「頼れる大人たちがまた増えた」という印象です。
○子どもたちへ
子どもたちには「朝倉には頼りになるおもしろい大人がたくさんいる」ということを伝えたいです。私が小学6年生の時、子どものためなら本気になってくれる大人たちに出会えたように。そして、この実行委員会が、子どもたちの「これやりたい!」という声に応えられるような居場所であり続けたいと思います。
■\楽しい!が未来を育てる/
朝倉子ども祭り実行委員会[堤612(豆腐工房ぬくもり畑)]
「あさくら子ども祭り」の開催をきっかけに派生した「朝倉わんぱく子ども応援団」では、自然体験プログラム「ネイチャーキャンパー」や、学童と子ども食堂を掛け合わせた「どんぶり楽堂」、「お野菜お届けプロジェクト」など、さまざまな活動を行っています。
興味のある人はFacebookなどをご覧ください。
どんぶり楽堂:食を通して仲間とつながる!
ネイチャーキャンパー:子どもたち自身の考える力を身に付ける!
お野菜お届けプロジェクト:野菜の収穫~発送のお仕事体験!
◆アサクラキッズカーニバル
朝倉子ども議員が街頭アンケート。子どもたちの声を市へ届けよう!
その他、手作りゲームセンター「子楽市子楽座」、ステージパフォーマンスやキッチンカーなども。
期日:11月15日(土)10時~17時
場所:朝倉青果市場
