くらし 地域のつながりで、命をつなぐ

◆「その時」は突然に
6月から10月は、集中豪雨(線状降水帯)や台風が発生しやすい季節です。本市でも、平成24年7月九州北部豪雨や令和2年7月豪雨、令和3年8月の大雨などで大きな被害を受けました。
災害は、何気ない日常を一瞬にして奪います。いつ自分の身に起きてもおかしくありません。
大きな災害が発生した時に大切なことは、「自助」「共助」「公助」です。自助は、自分で自分の命や家族を守ること。共助は、地域で協力して助け合い、自分たちの地域を守ること。公助は、市や消防などがまちを守ることです。災害から多くの命を守るためには、三つの力が欠かせません。そして、過去の災害を教訓に、日頃から備えておくことが大切です。

◆「地域」で取り組む防災
東日本大震災や熊本地震、能登半島地震などの巨大災害では、「自分たちの命は自分たちで守る」という自主防災が不可欠であることを改めて認識させられました。
本市でも、各地域が自主的に防災活動を行う「自主防災組織」が構成されています。これらの組織は、「地域をよく知っている」からこそ細やかな対応ができ、「現場の近くにいる」からこそ迅速な対応ができるという強みを持っています。これら地域密着の取り組みを通して、地域住民が安心できる環境を守っていかなければなりません。
災害発生時は、すぐに救助隊が向かうことができない場合もあります。そんな時頼りにできるのが、自分、家族、そして地域住民です。

◆自主防災組織の活動
平常時
・防災知識の普及
・避難訓練
・緊急時ネットワーク点検

災害時
・市からの情報伝達
・安否確認や避難誘導
・避難所運営

■防災情報はLINEで確認
市公式LINEでは、防災メニューからさまざまな情報を確認できます。
(※詳細は本紙をご参照ください。)

■市登録の防災士も貢献
防災士とは、日本防災士機構が実施する防災士資格取得試験に合格し救急救命講習を修了した者で、本市では44行政区で69人の防災士が活躍しています。(2025年4月現在)
[主な役割]各地域で行う防災訓練の支援、防災啓発活動、避難者の支援など

■Q.防災対策室長に聞く 防災のポイント
室長 小松輝久さん

・避難するタイミングが分かりません。どの段階で避難したらいいですか?
避難に時間を要する方は、警戒レベル3(赤)で避難を開始してください。警戒レベル4(紫)では全員避難をお願いします。

・家の周りが浸水して避難できない時はどうしたらいいですか?
避難することがかえって危険な時は、上階などの高い場所への避難や、崖・山の斜面から離れた部屋に移るなどして、少しでも安全なところに移動してください。

・今からできる備えはありますか?
自分が住む地域の災害リスクや緊急時の連絡網を確認し、いざという時の避難場所や避難経路も確認しておいてください。

・地域の防災力を上げるためにはどうすればいいですか?
普段からの対話が重要です。対話することがつながりを強くし、訓練などに取り組むことが地域を良くし、災害の危機にも強くなります。「地域のつながりは、命のつながり」。災害による被害や悲しみを少しでもなくすため、地域での取り組みを次の世代につなげていくことが大事だと思います。
「つながり」が大事です。

問合せ:地域・防災課 防災対策室
【電話】64-1502