- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県みやま市
- 広報紙名 : 広報みやま 2025年6月号
消防団とは、普段はそれぞれの仕事に就く方々が、災害時には消防本部・消防署とともに活動する消防機関です。地域をよく知り、いち早く駆けつけて対応できるのが強みで、特に火災の拡大に大きく影響する「初期消火」を始めとした、地域防災のためのさまざまな活動にあたっています。
■主な活動
・消火、警戒などの火災鎮圧に関すること
・一人暮らしの高齢者などへの戸別訪問による防火指導や夜回り、年末警・戒などの火災予防に関すること
・行方不明者の捜索や救助に関すること
・住民の避難誘導や危険箇所の警戒に関すること
平成24年7月九州北部豪雨や令和2年7月豪雨、令和3年8月の大雨などでは、住民の避難誘導や孤立住民の救助活動、浸水被害や人的被害の軽減に貢献。また、被害にあった家屋などの復旧活動も行いました。
■消防団の皆さんに感謝
荒川美紀子さん(瀬高町)
私の自宅が火事に見舞われた際は、現役消防団員だけでなく、退団した方も駆けつけて消火活動に当たってくださいました。道が狭いため消防自動車が入らず大変でしたが、的確な判断で消火活動に当たっていただいたおかげで延焼を防ぐことができました。
また平成24年の水害の際は、市内全域の団員の皆さんが駆けつけてくださいました。日頃の仕事もある中、地域の安心安全のために活動いただいていることを本当にありがたく感謝しています。
■求められる「継承と進化」
団長 久保田学さん
近年は災害が多様化する中、市民の皆さまの生命、身体、財産をどう守るのか、また組織を運営するにあたり、時代に合わせた対応力が求められる中で私が一番大事にしていることは「継承と進化」です。過去の積み重ねの上に今があることを意識し、その技量と知識を受け継ぐことで消防力を維持しつつ、新たな経験を積み重ね、進化を続けることが重要です。
災害が多様化する中、時代に合わせた対応力が求められており、日頃から研修や訓練を重ねることで消防力の低下を招かないよう努力するとともに、団員の皆さんが安心して活動できる環境づくりが必要です。
消防団は要らないのではという声もありますが、私は核家族化や近隣同士の関係が希薄化している今の時代だからこそ必要な存在だと思っています。
人は1人の力だけで生きていけません。家族や地域に育てられていくものだと思っています。消防団の活動は大変なことも多いですが、これまでお世話になった地域への恩返しの一つが消防団活動だと思っています。時代の変化に合わせ、消防団が持続可能な組織として存続していけるよう、これからも努力してまいります。
■一緒に活動しませんか?
市消防本部では、安全安心のまちづくりのため、一緒に活動する団員を募集しています。
学生団員や特定の活動を担う機能別団員、女性団員も募集していますので、詳しくは市ホームページまたは消防団係へ問い合わせください。
問合せ:市消防本部 総務課 消防団係
【電話】62-5125