くらし (特集)令和7年度志免町予算 未来をつくる予算の使い道
- 1/33
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県志免町
- 広報紙名 : 広報しめまち 2025年5月号
令和7年度の志免町の予算が、予算常任委員会での審査を経て3月17日の本議会で可決されました。
今月号では、その予算がどのように決まり、どのように活用されているのかを紹介します。
■町民の声を予算に反映!
志免町の年間予算は、町民の皆さんや企業からの大切な税金、国や県から交付される地方交付税や補助金、町債などから成り立っています。では、その予算の額や使い道がどのように決められているか、知っていますか?
大切な予算の使い道を決めるには、まず「町民の皆さんの声」を聞くことから始まります。それが毎年実施している「みんなでみらいづくりアンケート(町民意識調査)」です。このアンケートを通して、これまでの取り組みの成果を測るとともに、町民の皆さんが日々の暮らしの中で感じている課題や希望を調査しています。
「何に満足していないのか」「どんなことで困っているのか」。こうした声を知ることは、どんなことに予算を割くべきか決めるうえでの大切なヒント。志免町では、皆さんの声をもとに予算の活用方法を考え、よりよい未来のまちづくりへとつなげています。
◇Step1
町民の声を知る
毎年、町民の皆さんの声を聞いて、今後のまちづくりに活かすために「みんなでみらいづくりアンケート(町民意識調査)」を実施。
この調査結果をもとに、「重要度」が高く、「満足度」が低い項目に重点的に予算を割り当てていきます。
〇みんなでみらいづくりアンケート(町民意識調査)
調査期間:令和7年1月20日~2月3日
調査対象(サンプリング):
(1)町内在住の18歳以上の人から2,000名を無作為抽出
(2)ホームページやLINEによる一斉告知
回答数・回答率:
(1)郵送配布2,000件、回収票数558件(うちWEB回答150件)、回収率27.9%
(参考)令和5年度調査郵送配布2,000件、回収票数609件、回収率30.4%
(2)ホームページやLINEを経由した回収票数149件
◇Step2
意見を交わす
町民と町がお互いの情報や意見を共有しながら、一体となってまちづくりを進めていく仕組みとして、「志免町みんなの参画条例」を制定しています。これに基づき、予算の根拠となる計画の策定などの際には、町民の皆さんの声を聞く場として、住民参画の機会を大切にしています。
◇Step3
成果を振り返る
予算は、活用したら終わりではありません。町の施策や事業が「期待したとおりの成果はあがっているか」「町民の皆さんにとってどんな効果があったか」といった視点から、達成度や効果の検証・評価を行っています。
これは民間企業でも使われている“PDCAマネジメントサイクル”における、「Check=評価」と「Action=見直し」にあたる取り組みです。
こうした行政評価によって見えてきた課題をふまえ、限られたヒト・モノ・カネといった行政資源を、重要度や満足度などに応じてより効果的・効率的に配分し、最大の成果をあげることを目指しています。
そうすることで、少子高齢化や人口減少、住民ニーズの多様化への対応とともに、インフラの老朽化といった必要不可欠なサービスを維持し、行政資源を最大限に活用できるよう行政運営の向上を図っています。