文化 芦屋町指定有形文化財の新規指定

芦屋町では、町文化財保護委員会の答申に基づき、2月28日に2件の文化財を新たに町指定有形文化財に指定しました。

■(1)金屋遺跡出土品
■(芦屋釜鋳型(写真左)、こしき炉基底部(写真右))
金屋遺跡は中ノ浜にあり、芦屋釜の工房跡が発見された遺跡です。
芦屋釜鋳型は、釜づくりのための鋳型の一部です。その鋳型は、芦屋釜の代表的な形である「真形(しんなり)」であること、胴部に霰(あられ)文様が表されていることがわかります。こしき炉基底部は、金属を溶かすためのこしき炉(溶解炉)を据えるための土台の部分です。操業時には、この基底部の上に構築したこしき炉で、金属を溶解し、鋳物製品を製作します。
いずれも、芦屋釜などの鋳物の製作がこの場所で行われていたことを示す貴重な資料です。

■(2)合戦ヶ原出土素文平釜(かっせんがはらしゅつどすもんひらがま)
素文平釜は、芦屋町の合戦ヶ原(現在の芦屋中央公園のあたり)から発見されました。この釜は茶の湯釜ではなく、煮炊き用の釜と考えられています。作りは精巧で、芦屋釜と同じ技法で作られたと考えられ、芦屋鋳物師に関連する作品として貴重な資料です。
紹介した文化財は、芦屋歴史の里で展示しています。また、10月15日から開催する芦屋歴史の里特別展「金屋遺跡展」で詳しく紹介する予定です。

問合せ:芦屋釜の里・歴史の里係
【電話】223-5881