子育て おんがの皆さん こんにちはfrom ALT

今回はVictor Amirtham(ビクター アミルサム)先生♪

■言葉の壁を越えて思いを伝える
皆さんは「フランシスコ・ザビエル」を知っていますか。
ザビエルは、スペイン出身の有名なカトリック司祭で1549年に来日し、初めて日本へキリスト教を伝えた人ですが、実は来日前に私の出身地マレーシアのマラッカという町を訪れています。当時のマラッカは、ポルトガルの支配下にあり、多くの国から人や船が集まる国際的な貿易港でした。マラッカに滞在中、鹿児島県出身の「ヤジロウ」という人物らと出会い、日本のことを聞いて「日本に行きたい」と強く思ったことから来日したそうですよ。
そして、ザビエルは鹿児島・長崎・山口・大分・京都などを訪れ、当時の人々にとってなじみのないキリスト教を、言葉が通じなくても分かるよう絵を使うなど工夫を凝らしながら、約2年間かけて布教しました。
そんな努力の結果、九州は日本におけるキリスト教の中心地として発展していったようです。
コミュニケーションには、自分の気持ちや考えを相手に伝えたいという思いと、どうすれば伝えることができるか考え、工夫することが大切ですね。
さて、彼の名前にちなんだ教会や学校が、日本やマレーシアなどの国々に現存しています。「ちなんだ」は、「名前をもらった」というニュアンスで“name after”で表現することができますよ。

▽今月の“ひとこと”英語
This school was named after St. Francis Xavier.
この学校は聖フランシスコ・ザビエルにちなんで名づけられた。
「St.(saint)」は、聖人という意味で、「Mr.」「Mrs.」「Dr.」などと同じ敬称ですよ。

問い合わせ:学校教育係