くらし 【特集】災害に備える
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県広川町
- 広報紙名 : 広報ひろかわ (令和7年6月1日号)
■「備えあれば憂い無し」日ごろから災害への備えを
生活の中で「防災」や「備え」という言葉を見聞きする機会が多くなりました。地震や台風、豪雨などの自然災害は毎年のように全国各地で発生しており、地域社会全体で防災対策に取り組むことが欠かせません。
災害はいつ起こるか分かりませんが、事前に防災グッズの準備や避難経路の確認などをしておくことで備えることはできます。防災グッズは非常食や飲料水、懐中電灯、救急セットなどをそろえ、定期的に期限を確認しましょう。
危険箇所を把握して、安全な避難経路を確認することも重要です。家族と話し合い、安否確認の方法や家族の役割を決めておくことで、いざという時に冷静に行動できるようになります。
広川町消防団は、毎年5月の「春の全団員訓練」で、土のう作成やシート張り工法などの訓練を行っています。災害時に備え、土のうは各行政区や備蓄場所に保管しています。
6月には、消防団員・広川消防署員・役場職員での情報伝達訓練を実施。これは、役場3階に災害対策本部を設置し、本部に連絡される情報に対して対応する模擬訓練です。救助要請や土のう運搬、倒木の撤去など、さまざまな依頼に対して誰がどのように対応するか確認し、IP無線を使用して情報連携を行っています。
各行政区では自主防災組織を立ち上げ、防災訓練や防災備蓄品の充実を図っています。地区の防災訓練が実施されるときは参加し、地域での備えを把握しましょう。
■広川消防署長にインタビューしました!
Hirokawa Fire Fighters -INTERVIEW-
OUR TOWN HERO 広川消防署
「信頼される消防であり続けるために」
倉ノ下繁さん(広川消防署長)
今年4月1日より、広川消防署の署長に就任しました倉ノ下です。広川消防署での勤務は20年ぶりとなり、以前お世話になった人たちから「お帰り」と言っていただきました。うれしい気持ちと同時に、町の安心安全を守る重責に身が引き締まる思いです。署員一丸となり、地域とともに歩む消防署を目指していきます。
・これから取り組みたいことを教えてください。
(1)広川町・消防団・自主防災組織の連携強化
日ごろから地域に根ざした活動をしている広川町や消防団、自主防災組織の人たちとの対話を大切にしていきたいと考えています。親しんぼく睦を深めることで、災害が発生した際にしっかりと地域内の組織間で連携できるように努めていきます。
(2)災害対応力の強化
火災対応はもとより、頻発化・激甚化している自然災害に備え、平時から関係機関との訓練や情報共有を行います。
住民の皆さんへの訓練指導などを通じ、実践的な災害対応能力の向上に努めます。
(3)幼年期から防災教育を普及
「命の大切さ」や「災害に備えることの重要性」「応急手当に関する知識」など、子どものころから自然に学べるよう、学校と連携して次世代の地域の担い手育成に取り組んでいきます。
・住民の皆さんにお願いしたいことなどあれば教えてください。
「地域に開かれた消防署」であることを目標に、誰でも気軽に立ち寄ってもらえるような身近な存在でありたいと考えています。
「消防は日常の中にある安心」であることを感じてもらえるよう、努めていきます。各種訓練や各施設の火災予防、救急に関することなど、何でもご相談ください。
地域の皆さんに信頼される消防であり続けるため、現場主義を貫きながら地域に寄り添う姿勢を大切にし、努力を続けていきますのでよろしくお願いします。
■発令される情報
町から発信する情報は、主に警戒レベル(危険度情報)と避難所開設があります。
・警戒レベル(危険度情報)
広川町では警戒レベルに応じて、避難情報を発令しています。気象庁が発表する気象情報と併せて、災害時の参考にしてください。
[警戒レベル4]
「避難指示」が発令された場合、危険な場所から避難所や安全な場所(安全が確保できる自宅を含む)に避難しましょう。
[警戒レベル3]
「高齢者等避難」が発令された場合、避難に時間がかかる高齢者や障がいがある人は危険な場所から避難しましょう。
気象情報の急激な変化により、必ずしも段階的に発令されるとは限りません。情報が発令されていなかったり、対象地域でなかったりしても、身の危険を感じる場合はすぐに避難を始めてください。
表:広川町と気象庁が発令する避難情報
・避難先は、小中学校や公民館などの公共施設だけではありません。安全な親せき・知人宅に避難することも事前に検討してみましょう。
・避難する場合は、貴重品や生活用品などを非常持ち出し品とともに、できるだけ自ら携行してください。
・町が指定する避難場所や避難所が変更・増設される場合があります。災害時には、メールや町公式LINE、ホームページなどで確認してください。
・大雨が降りだしてからの避難は危険です。大雨が降ってくる前に早めに避難しましょう。車での移動中に大雨になった場合は無理に移動せず、少しでも高いところへ避難しましょう。渋滞中に浸水被害に遭う恐れがあります。浸水想定区域にお住まいの人は自家用車の避難も検討が必要です。
・避難とは、文字通り「難」を「避」けることです。安全な場所にいる人まで避難場所に行く必要はありません。自宅内で、より安全な居室や垂直避難を検討しましょう。
問合せ:企画課安全安心係
【電話】0943-32-1196