子育て 【学校教育】町内の小中学校の重点目標などをご紹介

各小中学校の校長先生に「今年度新たに取り組むこと」、教頭先生に「教頭として取り組むこと」を伺いました。

■広川中学校
○石橋由圭校長(写真右)
生徒や先生たちは、とても素直で真面目ですが、少し受身な印象を受けます。そこで、今年度は「目的意識・見通しを持って、主体的に取り組む生徒の育成」を重点目標に設定しました。先生には「生徒会や給食、掃除、あいさつなど、生徒たちの姿が見える自治的な活動を大切にしてほしい」とお願いしています。
去年は生徒間で雑言と捉えられる発言がいくつかありましたので、「人権意識がすべての教育活動の根底に流れている学校づくり」を強化しようと思っています。

○野口朋美教頭(写真左)
「生徒は元気で、部活動も一生懸命していて活発だな」という印象を受けました。
コミュニケーションが重要なため、校長の考えを先生たちに伝え、逆に先生たちの意見を校長に伝えることが私の役目だと考えています。
先生自身が学ぶ姿勢を生徒に示し、生徒の探究心を引き出すことが必要です。校長が「朝の会から語ってください」と先生たちにお話ししています。朝の会で担任の先生が話すことで、教師の願いが生徒に浸透していくのではないかと思います。

■上広川小学校
○今村洋校長(写真右)
自分の思いや考えを伝えることが苦手だと感じている子どもが多いように感じます。自分の考えをしっかり相手に伝えられる子どもの育成を大切にしたいと思います。
上広川小学校が今年度大切にしているのは、「かみひろあいさつの輪」です。子どもたちが取り組みやすくなるよう、一文字ずつに意味を持たせています。【か】は「感じよく」、【み】は「みんなに」、【ひろ】は「広げよう」、【あ】は「明るく笑顔で」、【い】は「いつもの」、【さ】は「先に」、【つ】は「繋げよう」です。あいさつをするとき、何か一言付け加えるように言っています。そこで言葉のやり取りが生まれ、コミュニケーション能力が向上するのではないかと考えています。

○西村小夜子教頭(写真左)
校長は「自分の考えを表現する場を設けるように」と常々お話ししています。授業の最初に自分の考えを持つ場面をどこにするか考え、授業にのぞむことが大切だと先生たちには伝えています。子どもたちが、自信をもって表現し活躍できる場が増えるためにはどうしたらいいか、先生たちとコミュニケーションを取りながら考えていきます。

■中広川小学校
○田中真由美校長(写真右)
とても優しい子どもたちが多いと感じますが、思いや考えを持っていても、実際に行動に移すとなると躊躇(ちゅうちょ)する姿が見られます。遠慮してしまっているのでしょうか。
これから子どもたちを取り巻く環境の変化は、ますます激しくなっていくことが予想されます。変化の激しい世の中で「自分で考え、判断し、行動できる子ども」になってもらいたいと考え、今年度の重点目標を「自ら行動する子どもの育成」としました。「進んで学習」「人を尊重」「自分に挑戦」をキーワードに、子どもが自ら進んで学び、あいさつし、体を鍛え、挑戦できるように支援していきたいと考えています。子どもたちの笑顔のために、「チーム中広」で取り組んでいきます。

○波田悦子教頭(写真左)
若い先生が増えました。新任の先生たちは初めて経験することばかりで、悩むこともあると思います。そういうときこそ、お茶でも飲みながらリラックスした中で、困っていることやベテランの先生から学びたいことなどの情報交換をするプチ研修会のような場をたくさん作りたいと考えています。

■下広川小学校
○跡部正徳校長(写真右)
昨年度に目指していた「あいさつ」は、ある程度定着させることができました。あいさつや読書活動を中心としたアナログ的なことと、タブレットの活用を中心としたデジタル的なことを両立させていこうと思っています。
タブレットは、(土)(日)に持ち帰らせ、家庭での学習の時間を増やし、子ども自身が学びたいことを自主的に学ぶ形を作っていこうと思っています。
日常の授業は、教師が話すのを中心に進めるのではなく、子ども同士で考えをタブレットで共有し、頑張りや学びをみんなで認め合える授業内容にしていきたいと考えています。先生たちのICT活用能力をさらに高めるため、さまざまな専門家を招き、必要なスキルを身に付けてもらうことを考えています。

○中村美和子教頭(写真左)
とても活発で礼儀正しく、明るい笑顔が素敵な児童が多いです。子どもらしい面もあり、今後ますます活躍できるだろうと楽しみにしています。
タブレットについては、キーボード操作の練習を取り入れたソフトも使い、子どもたちが楽しみながら学んでいくことを考えています。

※写真については本紙をご覧ください。

問合せ:子ども課学校教育係
【電話】0943-32-1194