- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県香春町
- 広報紙名 : 広報かわら 令和7年11月号
■町出身 山田耕平さん福岡国際マラソンに出場へ
香春町採銅所出身で古賀市在住の会社員・山田耕平(やまだこうへい)さん(40)が、12月7日に福岡市で開かれる「福岡国際マラソン」に出場します。参加資格が厳しく、市民ランナーはなかなか出場できない〝憧れ〟の大会で、町の陸上関係者も山田さんの走りに注目しています。
▽ダイエットきっかけ
走るのは「基本的にキライ」だったという山田さん。採銅所小学校、香春中学校、西田川高校で野球を続ける中、ミスをしたら「グラウンドを走れ」と言われることが多く、走ることは「やらされるもの」という意識が強かったそうです。
高校卒業後、JR九州に就職。列車の運転士として勤務し、スポーツとは縁が遠くなっていた26歳の頃、同僚に誘われて「ダイエットのため」に走るように。平成28年3月に初のフルマラソンに挑んで3時間4分で完走。努力が距離やタイムとして実り、その魅力にとりつかれていきました。
▽参加資格を目標に
コロナ禍では大会の中止が相次ぎましたが、久しぶりのフルとなった令和5年2月の「北九州マラソン」(北九州市)で、当時の自己ベストの2時間47分44秒をマーク。令和6年2月の「別府大分毎日マラソン大会」(大分県)で2時間38分50秒に縮め、福岡国際マラソンの参加資格「2時間35分以内」が視野に入るように。休日のほか、勤務の始業前や終業後もコツコツと走り込み、今年2月の別府大分で「2時間33分59秒」を記録。夢の切符をつかみました。
▽楽しんでゴールを
山田さんは福岡県下で11月に行われる「市町村対抗福岡駅伝」に、8年ほど前から出身者として香春町チームで出場を続けています。チームの監督を務める町総務課長の江藤亨(えとうとおる)さん(56)は、「仕事もある中、自ら計画的に時間を作って練習を重ね、記録を伸ばし続けている」と山田さんをたたえ、「福岡国際マラソンは、出るだけでもすごい大会。楽しんで走ってほしい」とエールを送ります。
山田さんは、「香春町」にちなんだデザインのTシャツで出場することを検討中。「香春町を少しでもPRしながら、楽しんでゴールしたい」と、夢舞台を心待ちにしています。
■思永館で国際交流 台湾の中学生19人が来校
香春思永館で10月2日、台湾・嘉義市の大業実驗中学校との交流会が開かれました。
世界で活躍する人材育成に向けて企画された、令和3年の開校以降で初となる国際間の生徒交流イベント。体育館で開かれたセレモニーには思永館の7~9年生約270人が参加し、訪れた大業実驗中2、3年生19人と教員らを、合唱や吹奏楽部の演奏で歓迎しました。
大業実驗中の生徒たちは、夏休みから準備したという台湾に関するクイズを英語で出題したり、ダンスを披露したりしました。クイズではプレゼントも用意され、思永館の生徒も積極的に答えて、盛り上がりました。
その後、7年生のクラスでは、一緒に折り紙で鶴を折ったり、給食を食べたりして、交流を深めました。大業実驗中2年の何月(ハーユエ)さん(14)は「歌や演奏がすばらしく、思永館の生徒たちの情熱を感じた」と話しました。
思永館の生徒会長、伊藤莉央菜(いとうりおな)さん(15)は「喜んでもらえてうれしい。英語は苦手だけれど勉強して、たくさんの人たちと交流していきたい」と刺激を受けた様子でした。
■キッズデイキャンプ今年も実施
採銅所地域コミュニティ協議会は9月27日、子どもたちに防災や防犯について考えてもらうイベント「キッズデイキャンプ」を実施しました。
テーマは「人のために動き、人のために考え、人の命が守れる人になろう」。町消防団や田川警察署などの協力で、消防活動に関する講話やポンプ車の放水見学、防犯講座や白バイの乗車体験、救命救急講習などが行われました。参加した子どもたち16人は終始、目を輝かせて消防士らの話に聞き入っていました。
夜は、採銅所の民家を訪ねて「もらい湯」を体験するなど、地域交流を行いました。実行委員長の川野直美(かわのなおみ)さんは、「ボランティアや関係者ら約40人にご協力いただきました。無事に開催できたことに感謝です」と話しました。
