- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県香春町
- 広報紙名 : 広報かわら 令和7年11月号
■2年ぶりに流鏑馬奉納 鶴岡八幡神社秋の例大祭
鶴岡八幡神社(中津原)で10月5日、伝統行事の「流鏑馬(やぶさめ)」が2年ぶりに披露されました。
観客約500人が見守る中、3人の射手が馬場約140メートルを馬で疾走。的へ命中すると、沿道から歓声が上がりました。家族5人で訪れた香春思永館2年、岸野生羽鈴(きしのおうり)さん(8)は「初めて見た。馬の迫力が怖かったけど、おもしろかった」と話しました。
主催した「鎮西鶴岡流鏑馬保存会」(牧有(まきたもつ)会長)は伝統継承のため、若手の参加を促進。初めて運営に関わった田川科学技術高3年、深江拳志郎(ふかえけんしろう)さん(18)は「準備の大変さがわかり、先人たちに改めて敬意を感じた」、大分大学大学院修士2年永井奎伍(ながいけいご)さん(25)も「できれば来年も参加したい」とやりがいを感じた様子でした。
■勾金駅前に本屋が誕生「アーバーブックス」
平成筑豊鉄道の勾金駅前に、本屋「ARBОR BООKS(アーバーブックス)」がオープンしました。町移住・空き家相談室の紹介で、空き店舗を改装。地域に新たなにぎわいを生んでいます。店主は福岡市在住のウェブデザイナー、久木田友希(くきたゆうき)さん(28)。香春町内の催しで知り合った同相談室メンバーを介して、勾金駅前の物件に出会いました。クラウドファンディングで資金を募ったほか、同相談室による住民参加型イベントで壁を塗り替えるなどして開店準備を進めました。
8月3日に開業した、約60平方メートルの店内には、選び抜いた新刊約100冊が並ぶほか、譲り受けるなどした古本も紹介しています。
一角には「シェア本棚」を設け、町内外の個人に部分貸ししたスペースで、好きな本を紹介・販売してもらう取り組みも。全30区画中12区画が契約済みで、すでに6区画は本が並んでいます。
店名の「アーバー」は、「あずまや」の意味。「つらいときも、本を読んでいるときは守られる」と、日差しから守ってくれるあずまやのような存在でありたいとの思いが込められています。
「公民館のような場所でありたい。店に入ったから『買わなきゃ』とは思ってほしくない」と話す久木田さん。店内での映画上映や陶芸体験などのイベント開催も快く引き受け、「一緒にまちづくりに参加したい」と話しています。
営業は木~日曜の14時~21時頃。詳細はインスタグラムへ。
■駅の美化活動に表彰 美観を守る会に感謝状
JR九州は9月24日、採銅所駅一帯の美化活動を長年続ける「JR採銅所駅周辺の美観を守る会」に、感謝状を贈りました。
守る会は出口正敏(でぐちまさとし)代表を中心に会員7人で、毎年3、4回、草刈りなどを実施。町青少年育成会議採銅所部会の3人も協力しています。
感謝状贈呈式は同駅で開催。同社筑豊篠栗鉄道事業部の冨永哲男(とみながてつお)部長は「地域で美観を守る活動をしている駅はほとんどない。おかげさまで駅を気持ちよく利用いただけています」と謝辞を述べました。
式後も早速、美化活動を実施。線路内への立ち入りや熱中症警戒などの注意点を確認した後、草刈りに汗を流しました。
■「子ども安全みまもり隊」が表彰 安心な通学に貢献!
地域の防犯活動に長年尽くし、子どもたちの安心・安全な下校の見守りに貢献したとして、「町子ども安全みまもり隊」が10月4日、福岡市で行われた「安全・安心まちづくり県民の集い福岡」で福岡県防犯協会連合会長・県警察本部長連名の防犯功労団体表彰を受けました。
同隊は、香春思永館の通学路を中心に青パトで見守りパトロールを継続。表彰式は福岡市立南市民センターで行われ、日頃の活動への高い評価や祝福の言葉が関係者から寄せられました。
同隊の三木康廣(みきやすひろ)代表は「子どもたちの安全を守ることが私たちの使命です」と話しました。




