子育て 包括連携協定事業 第14弾「JAL航空力学教室」10月31日
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県赤村
- 広報紙名 : 広報あか 2025年12月号 VOL.836
▽空を通じて未来を考える「空育(R)」特別授業
包括連携協定事業「人財育成プログラム」の一環として、赤中学生を対象に飛行機が飛ぶ仕組みを学ぶ「JAL航空力学教室」が開かれました。
JALエンジニアリング福岡空港整備部所属の一等航空整備士・宮原誠一(みやはらせいいち)さんと日本航空九州支社新規事業グループ所属の德安愛(とくやすまな)さんが赤中学校を訪れ、進路選択を控えた生徒たちへ航空業界のお仕事について語りました。
▽プロフェッショナルが語る「命を守る」整備士の仕事
「ねじをつけたり外したりする」というイメージがある整備士の仕事。宮原さん、徳安さんは整備士が最も使う道具は工具ではなくタブレット端末であることや、整備するには機体の種類ごとに国家資格を取得しなければならないこと、多湿で飛行距離の短い日本の風土や、機体ごとのクセを考慮した整備マニュアルづくりが必要なことなど、実際のお仕事の中身を紹介しました。
「重い飛行機がなぜ飛べるのか」の説明のため、機体を前進させる「推力」を生むためのジェットエンジンの役割や、翼の角度が上下に流れる空気の速度を変えて圧力差を生むこと、圧力差が機体を浮かせる「揚力」を生じさせることなどを解説。翼の模型に風を送って揚力を生じさせる実験や、ペットボトルを使って内部に飛行機雲を再現する実験は特に好評で、生徒たちは興味深く見入っていました。
宮原さんは「整備士は『命を守る』お仕事です。お客様の命をお守りしている意識が、いつもモチベーションになっています」と語りました。
▽「苦手」よりも「好き」を大切に進路を考える生徒たちへエール
子どものころから飛行機が大好きで、よく紙飛行機やラジコン飛行機を飛ばして遊んでいたという宮原さん。航空業界にあこがれを持っていたものの、数学が苦手なことから高校時代は別の道に進むことも考えていたといいます。
「進路に悩んだら『これが苦手だから』ではなく『これが好きだから』を理由に選んでほしいです。当時の私はこの言葉で心が軽くなり、航空整備を学ぶことを決めました」と話し、将来を考える生徒たちへ、好きなことを見つけることの大切さを伝えていました。
《生徒たちの声》
〈進路や将来の参考になったか〉
77%が「大変参考になった」「参考になった」と回答

〈特別教室は楽しかったか〉
93%が「とても楽しかった」「楽しかった」と回答

〇空育(R)とは
「空」を通じて「未来」を考える、JALグループが実施する次世代育成プログラム。赤村では令和4年度より毎年赤小・赤中学校で様々な特別授業を実施中。
