その他 海と生き、まちの未来を願う~地域おこし協力隊大野達也の活動記録~Vol.8

■冬の海で学ぶ漁の知恵
12月の冷え込みが深まり、夜明け前の海は張りつめた空気に包まれています。薄暗い中でワタリガニの籠を引き上げる作業にも少しずつ慣れてきましたが、寒さで手がかじかむたびに海の厳しさを実感します。気温が下がると潮の流れやカニの動きにも変化が出るため、籠を沈める位置を微妙に調整する必要があると漁師さんから教わりました。シンプルに見える作業の中に、季節ごとの細やかな工夫が込められていることを学んでいます。
港へ戻ると、来年のコウイカ漁に向けた籠づくりに取りかかります。竹を使うイカ籠は、4メートルほどの長い竹を丸く曲げるところから始まりますが、わずかな力加減の違いで形が崩れるほど繊細な作業で、職人技の奥深さを感じます。
朝の海での緊張感と、陸で竹と向き合う静かな時間。そのどちらもこの地域の漁を支える大切な営みです。寒さが厳しい季節ですが、地域に根付く知恵や技術に触れながら、一つひとつ学びを積み重ねていきたいと思います。