健康 (特集)みんなで防ごう!熱中症
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県吉富町
- 広報紙名 : 広報よしとみ 令和7年7月号
■熱中症とは?
熱中症は、高温多湿な環境で体温の調節がうまくいかず、体内の水分や塩分のバランスが崩れることで起こる健康障害です。夏の陽射しが強くなるにつれ、私たちの体はその影響を受けてしまいがちです。また、普段気にせず過ごしている室内でも、十分な注意が必要になります。町では、皆さんの健康と安全を守るために、熱中症に関する予防策や緊急時の対応を広く共有していきます。この特集では、みなさんが熱中症にかからないよう知識を深め、快適な日々を過ごすために必要な情報をお届けしますので家族や友人、仲間とともにこの夏を健康に乗り越えられるよう、一緒に頑張っていきましょう。
■高齢者は特に注意!
◇訪問看護師からアドバイス
日常生活では、室内環境の調整がとても重要です。室温が28℃を超えないよう、エアコンや扇風機を活用して室内を快適な温度に保つように心掛けましょう。実際、高齢者の熱中症の死亡事例の約9割がエアコンを使っていないことから、使用は特に重要です。
日々の体調管理も大切です。体温や血圧、脈拍数を定期的にチェックし、自分の健康状態を把握しましょう。1時間にコップ1杯の水分を補給することも推奨されており、こまめな水分摂取が予防につながります。外出時や日中の活動では、帽子や日傘を使用し、直射日光を避けることが有効です。衣類は通気性の良い、薄めの素材を選び、こまめに体温を調整しましょう。運動する際は涼しい時間帯を選び、無理せず体を動かしてください。特に一人暮らしの高齢者の場合、日々の安否確認を心がけることで、予防につながります。高齢者の方々のリスクを大幅に減らし、安心して夏を過ごせるような町にしていきましょう。
よしとみ訪問看護ステーション
所長 門本裕美さん
■熱中症か迷ったら救急車を呼ぼう!
迷ったら、ためらわずに救急車を呼んでください。症状には、目眩、吐き気、立ちくらみ、大量の汗などが挙げられます。早急な対処が必要です。
まず、安全かつ涼しい場所に移動させ、日陰やエアコンの効いた室内に避難することで、体温上昇を抑えることができます。そして、体の冷却を進めるために、首、脇、足の付け根などの太い血管が皮膚の近くを通っている部分を冷やしましょう。氷のうや冷たいタオルを使用することで、効率的に冷却を行うことができます。また、水分補給も欠かせません。しかし、誤飲を避けるために意識がある場合は、できるだけ自分の力でゆっくりと水を飲んでもらいます。
これらの対策を行っても症状が改善しない場合や、初期症状で判断が難しい場合は、一刻も早く救急車を呼んでください。吉富町の皆さん健康的な夏を過ごすために、早期対応を徹底しましょう。
東部分署警備第一課 救急救命士
郷原拓也(ごうはらたくや)さん
〇京築管内熱中症件数
■予防法ができているかをチェックしましょう
〇エアコン・扇風機を上手に使用している。
〇部屋の温度を確認している。(28℃以下)
〇部屋の風通しを良くしている。
〇こまめに水分補給をしている。
〇シャワーやタオルで体を冷やす。
〇暑い時は無理をしない。
〇涼しい服装をしている外出時には日傘、帽子。
〇緊急時・困った時の連絡先を確認している。
■簡単さっぱりおいしいレシピ
◇材料(1人分)
納豆…1パック
オクラ…2本
塩(板ずり用)…少々
みょうが…1本
醤油…小さじ2
わさび…適量
レモン果汁…大さじ1
◇作り方
(1)ボウルに、納豆、醤油、わさびを入れ混ぜ合わせる。
(2)オクラに塩少々を振り、板ずりした後小口切りにする。
(3)みょうがを千切りにする。
(4)器に納豆、オクラ、みょうがをのせ、レモン果汁を回しかける。
※刻んだモロヘイヤを入れると更においしくビタミンB1も摂取でき、熱中症予防に効果的です。
(POINT)
〇オクラ
ビタミンCを含み、紫外線から体を守ります♪
食物繊維豊富で便通改善効果もあり♪
〇レモン
新陳代謝を高める必須アミノ酸、疲れをとるクエン酸を含みます♪
〇納豆
たんぱく質を適量摂って、新陳代謝を正常に保ち、疲れにくい身体へ