その他 海と生き、まちの未来を願う ~地域おこし協力隊大野達也の活動記録~ Vol.5

持続可能な漁業へ~
今回は、8月下旬から取り組んでいる「ヨシエビの中間育成」についてご紹介します。
豊前海では昔からエビ漁が盛んに行われてきましたが、近年は資源の減少が大きな課題となっています。そこで地域の漁業者や水産試験場、行政と連携しながら、小さな稚エビを育てて海に放流する「栽培漁業」によって、資源回復を目指す取り組みが進められています。
私もこの活動に参加させていただき、稚エビの受け入れや、毎日2回の餌やり、水温や水質の管理、成長の記録などを担当しています。やってきたばかりの稚エビは体長わずか1cmほどですが、約1か月かけて3cmほどまで育て、外敵から身を守れる大きさになった頃に海へと放流します。
放流されたヨシエビたちは、豊前海の自然の中でさらに成長し、やがて皆さんの食卓に並ぶことになります。小さな命を大切に育て、海へ送り出す作業は、未来の漁業につながっていると実感でき、とてもやりがいのある活動です。
引き続き自然と人とのつながりを大切にしながら、吉富町の海の恵みを次の世代へつないでいけるよう励んでいきます。今後の活動の様子も、引き続きお届けしてまいりますので、どうぞ楽しみにしていてください!