- 発行日 :
- 自治体名 : 佐賀県神埼市
- 広報紙名 : 市報かんざき 令和7年7月号
◆未来を見据えた取組
神埼市長 實松 尊徳
新年度がスタートして早くも3カ月が過ぎました。4月に大幅な組織改編と人事異動を行ったため、年度初めは少し落ち着かない雰囲気でしたが、ようやく役所内の各職場運営も軌道に乗ってきたように感じています。
さて「子育てするなら神埼市!」の実現を目指し引き続き、その支援策の充実に努めているところですが、今年度はさらに、将来を見据えた農業振興策や住宅施策について議論・検討を行っています。
まず、農業振興策。財政力があまり強くない神埼市においては、どうしても支援策が国・県の補助制度を活用したものになります。現在、米・麦などの作物づくりに必要なコンバイン等や園芸農業に必要なハウス等の購入支援を行っていますが、いずれも国・県の補助制度を活用したものです。また「少しでも市独自の支援策を」ということで、今年度は“農業用ドローンの技能認定取得”や“ジャンボタニシ駆除薬剤購入の助成”を行うこととしています。
ただ、私の頭の中にはこうした支援策のほかに「脊振地区の中山間地農業をどのようにして持続可能なものにしていくのか」という問題意識が常にあります。中山間地農業は平野部と違い、草刈りも急な斜面が多く、水田も形状が画一的ではなく、本当に苦労する場面が多いです。そのような中山間地農業を持続可能なものとする仕組みを現在模索中です。市民の皆さんのご意見を伺いながら、形にしていきたいと考えています。
次に、住宅施策です。私は、人口減少対策の施策として2つのことを思っています。1つは、子育て支援策(結婚支援を含む)の充実。もう1つは、住宅施策です。現在、移住・定住施策として住宅取得補助等を行っていますが、旧神埼高校跡地を利用して宅地開発を行い、子育て世帯の移住・定住に繋げたいと考えています。神埼市内は、どの地区も歴史や伝統があり、とても魅力的な場所です。その点をしっかりと生かした取組を行えば、住宅施策は可能と考えています。
常に地域の強みを意識しながら、前向きに検討していきたいと思います。