しごと つたエールけん

◆一般社団法人 オルタナティブスクール おうち楽幸(がっこう)(長与町)
代表
池田 早希(いけださき)さん

◇「楽しく学ぶ」をモットーに 子どもたちの居場所を提供
「楽しく学校に通ってほしい」との思いで、不登校になった子どもたちに居場所を提供し、さまざまな体験を通して自信を付けてもらえるよう、子どもに合わせた学習に取り組んでいる池田さん。教育機関とも連携しながら、学校が合わない子どもや保護者の選択肢の一つとして注目されています。

教員だった母が、学校のことを毎日楽しく話すのを聞いて魅力を感じ、小学生の頃から教員になるのが夢でした。他の職業に憧れたこともありましたが、「子どもが好きで、友達と楽しむことも大好き。行事には全力で取り組む」性格なので、好きな事を続けられる教員になりたいと思い長崎大学教育学部へ進学。2009年4月から小学校教諭として3年間教壇に立ち、その後出産のため産休に入りました。
子どもを5人出産し、10年ほどは子育てに専念。復帰を考えていた頃、コロナ禍になり、制限のある学校生活はわが子の様子からも楽しくなさそうでした。当時、不登校も社会問題になっており、楽しく学校に通うにはどうしたらいいか考える中、福岡県糸島市のフリースクールを見学。「これならできるかも」と思いつつ、視野を広げるために熊本県のオルタナティブスクール※に足を運ぶうちに自分がやりたいのはこれだと確信。2022年4月、オルタナティブスクール「おうち楽幸」を長与町に開校しました。
当校は公立学校で学ぶ国語や算数、社会、理科などを、自分のペースで学んでいます。モットーは「楽しく学ぶ」。地域の方と連携して茶道や登山、米作りなどの体験活動を取り入れ、人々と触れ合う中で「自分らしく生きる力」を育んでいます。子どもたちが籍を置く小学校や教育委員会と連携しており、体育や音楽、図工などは学校の施設を借りることも。学習記録は毎週学校と共有するので、出席扱いになります。
当校に通う子どもたちはさまざまな理由で居場所を探しています。当初「勉強が嫌い、苦手」だった子どもたちは、体験を通して自分らしさや友達と関わる楽しさを知ることで学習にも前向きになり、学ぶ楽しさを実感しています。
現在は小学生の部だけですが、2026年9月には中学生の部を開校予定です。自分らしく学ぶ場を求めている子どもたちの選択肢の一つとなれるよう、今後も子どもたちが持つ可能性を伸ばしていきたいと思います。

※公教育とは異なる独自の教育を実践する学校