文化 つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク

■地名が語る島原の火山の記憶
雲仙火山を擁する島原半島は、火山災害に何度も見舞われながらも、その火山の恵みとともに歩んできた地域です。そうした日々の暮らしの記憶や災害に備える知恵は、先人たちによって“地名”に刻まれ、今を生きる私たちに語りかけています。こうした地名に込められた意味をご存知でしょうか?
島原市に残るいくつかの地名には、火山との関わりが色濃く見られます。例えば「崩山町(くえやままち)」は、1792年の島原大変で眉山が崩れ、その土砂が埋まった地であることを示しています。「しまばら火張山花公園」の「火張山(ひばるやま)」は、島原大変の引き金となった同年の寛政噴火の際、役人が溶岩流の流れを見張っていた歴史に由来します。また、その時溶岩流に襲われた地域は、現在「焼山(やけやま)」と呼ばれています。市内の山手に位置する「礫石原町(くれいしばるまち)」は、江戸時代のある時期、火山活動に伴う大量の温泉水が湧き出し、地域一帯が砂礫に覆われた原野となったことから、その名が付けられたと伝えられています。
これらの地名は、土地の成り立ちや過去の災害を今に伝える貴重な“ふるさとの記憶”です。地名を通じて、火山と人の共生について改めて感じてみてはいかがでしょうか。

■第73回ジオ空教室(子供向け)
大寒直前!~銀水で本格かんざらしを作ろう!~
日時:10時~11時(受付開始9時30分)
※終了時間は多少前後します。
協力:株式会社玉乃舎(銀水)・U-House(ユーハウス)
参加費:無料
定員:10人(子どものみ)
※中学生未満は必ず保護者1人と参加してください
申込期間:12月15日(月)~令和8年1月9日(金)
申込方法:二次元コード(本紙PDF版17ページ参照)、またはメール・電話で申込んでください。
内容:銀水や島原名物の「かんざらし」、ジオパークのつながりについて楽しくお話をします。かんざらしづくり体験では、冷たい湧水で仕上げたやさしい味をお楽しみください。
集合場所:銀水浜の川湧水観光交流館

問合せ先:島原半島ジオパーク協議会
【電話】65-5540