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■「脳腸相関」について

小川クリニック
小川吾一 先生

悩み事やストレスがかかるとおなかが痛くなったり、下痢をしたりすることはよく経験します。また、腸の調子が悪いと落ち込んだり、気分不良になったりします。このように腸と脳は互いに密接な関係を持ってつながっており、これを「脳腸相関」と言います。
脳は神経やホルモンによって全身の臓器に命令を出す司令塔の働きをしています。一方、腸は単に食べ物を消化・吸収するだけではありません。腸の壁の中には無数の神経細胞の集合体があり、腸全体にネットワークを形成して連動して働いています。しかもこのネットワークは脳からの指令を受けることなく自律して働いていると言われています。すなわち腸は「第二の脳」と言われるゆえんです。しかしこの両者はお互いに別々に働いているのではなく、影響を及ぼし合いながら働いているということは最初に述べた例を考えれば理解できると思います。
乳酸菌食品や食物繊維を摂ることで腸の環境を整えると脳の機能にも良い影響を与えることができます。また逆に趣味やウォーキングや深呼吸をしてストレスを緩和することで腸の調子もよくなります。ぜひ日頃の生活習慣を見直して脳にも腸にもいいことを心掛けて下さい。