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- 自治体名 : 長崎県波佐見町
- 広報紙名 : 広報はさみ 令和8年1月号
令和7年12月19日、国の文化審議会にて、中尾郷と鬼木郷、井石郷の一部を、「波佐見中尾皿山と鬼木棚田の文化的景観」の名称で国の重要文化的景観に選定するよう、文部科学大臣に答申がなされました。重要文化的景観の選定は、長崎県で8件目、全国では74件目となります。
中尾郷では、江戸時代初期に窯業が始まり、波佐見窯業の中心地、「中尾皿山」として発展を遂げます。江戸時代後期には、世界最大級を含む巨大な登り窯を3基築いて、庶民向けの磁器を大量生産し、全国津々浦々に供給していました。
一方、鬼木郷では、江戸時代初期以降、一面に広がる緩やかな傾斜地に石積みして棚田が作られます。集落を流れる3本の河川から取水し、田越し灌漑(かんがい)等による伝統的な水利システムによって農作物を生みだしてきました。
両集落は、労働力、下肥(しもごえ)、梱包用の藁などを互恵的に提供しつつ、共に発展を遂げてきました。このような集落は全国的にも稀であり、文化的景観として重要な意味を持つことが評価されました。
今後、歴史的風土により形成された「中尾皿山と鬼木棚田」の景観を、未来へ継承していくため、保護と活用を進めていきます。
問い合わせ:教育委員会 文化財班
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