- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県人吉市
- 広報紙名 : 広報ひとよし 2025年4月号 No.1188
■甲種危険物取扱者試験に合格した高校生 濵田 颯眞さん(鶴田町)
・はまだ そうま
2007年12月15日生まれ。中学生の頃はソフトテニス部だったが、高校では心機一転、カヌー部に入部。今年は、インターハイ上位入賞を目指し日々の厳しい練習に励む。趣味は、トランプを使ったマジックをすることと、アクアリウムを整備し魚を眺めること。
昨年12月に行われた危険物取扱者試験で、球磨工高機械科2年(現3年)の濵田さんが、甲種危険物取扱者に合格した。令和6年度の県内の同試験合格率は19・9%で、そのうち高校生で合格したのは4人と狭き門。同校機械科では初の快挙だ。
危険物取扱者は、ガソリンや強酸類などの危険物を管理できる国家資格。甲種、乙種、丙種の3種類があり、甲種が最も上位の資格だ。試験科目は危険物に関する法令や危険物の性質、物理・化学など多岐にわたる。将来は機械関係の仕事に就きたいと考え、1年時に乙種試験を受験。せっかくなら最難関まで挑戦しようと思い、6種類ある乙種試験のうち甲種の受験に必要な4種に合格。乙種は先生のサポートがあったが、甲種は教えることができる先生がいないため独学での挑戦だった。部活は強豪として知られるカヌー部に所属。顧問に甲種試験を受験することを相談し、特別に部活前に自習時間を作って勉強に励んだ。「危険物の性質百種類を覚えるのに苦労しました」。苦手な分野は繰り返し学習するなど工夫し克服。平日は約3時間、休日は約4時間、部活で鍛えた精神力で諦めず勉強し合格を勝ち取った。
将来の夢は大手企業に就職し、機械の製造に携わること。文武両道をモットーに高校生活最後の1年間を過ごしていく。