- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県人吉市
- 広報紙名 : 広報ひとよし 2025年4月号 No.1188
■鍛冶屋町通りが怪しい世界に
・妖怪祭り
人吉球磨に残る妖怪文化を生かし交流の場を作ろうと、鍛冶屋町通りの街並み保存と活性化を計る会では、3月15日に「妖怪まつり」を開催しました。
会場はメイクや仮装で妖怪に扮(ふん)した人たちでにぎわい、「きつねの嫁入り行列」や妖怪盆踊りなど不可思議な妖怪の世界を楽しんでいました。『ゲゲゲの鬼太郎』をモチーフにした妖怪カレーも振る舞われ、用意した2百食を完売するなど好評。人吉東小1年の紫安隆元(むらやすりゅうげん)君は、「御朱印集めとお面作りが楽しかった」と話していました。
■地域経済を考える挑戦者が集結
・人吉会議2025
市では、地域経済を豊かにするために事業の成長を目指すビジネスイベント「人吉会議2025」を2月18日にくまりばで開催しました。
本市に拠点を置くIT企業・株式会社システムフォレスト代表取締役の富山孝治(とみやまこうじ)さんが「成長する地域企業の条件」と題して講演。「既存事業の常識を見直すなど変化することが大切」と呼び掛けました。市内外の経営者が登壇したパネル討論もあり、「事業継承は新しい客層をつかむことも大事」といった意見が出されていました。
■子どもとメディアの接し方を学ぶ
・子育て講演会
市では、子どもとスマートフォンなどのメディアの付き合い方や、子どもとのふれあい遊びなどを学ぶ「子育て講演会」を3月17日に市保健センターで開催しました。
NPO法人子どもとメディア事務局長の黒田可奈子さんを講師に迎え、子どもとメディアの関わり方をテーマに講演。黒田さんは子どもが上手くメディアと付き合うためのルール作りについて話し、「子どもに絶対守れるルールを決めてもらい、守れたら必ず褒めて」と呼び掛けました。
■高原に春を呼ぶ炎、大地焦がす
・田野高原野焼き
田野高原(田野町)の野焼きが3月9日に行われ、オレンジ色の炎が冬枯れの大地を真っ黒に焦がしました。田野高原の草原を保全するための春の恒例行事で、地域住民、ボランティア、消防団など約70人が参加。
枯草に着火すると炎は音を立てながら燃え広がり、2時間半ほどで約23ヘクタールの草原を焼き尽くしました。芦北町から写真を撮りに来たという男性は「阿蘇以外に県内で野焼きが見られるのは珍しい。これからも続けていってほしい」と話していました。
■梅の香りに春の訪れを感じて
・第46回人吉梅まつり
市では、梅の花を愛でながら春の訪れを感じてもらおうと、第46回人吉梅まつりを2月23日に人吉梅園(大畑麓町)で開催しました。コロナ禍や水害の影響で一時中止していましたが、6年ぶりに復活。
特設ステージでは、人吉ねぶか太鼓の演奏や第三中生徒による創作舞踊・梅娘などを披露。シシ汁やキクラゲ肉まんなど地元の味を楽しめる出店もありにぎわいました。毎年開花時期に訪れるという坂本陽二さんは「にぎわいの場が復活してくれてうれしい」と話していました。
■食と体験でこども食堂を知る
・人吉こども食堂フェスティバル
市内のこども食堂が大集合する催し「人吉こども食堂フェスティバル」が2月24日に東西コミセンで開催されました。市内の子ども食堂11団体でつくる人吉こどもネットワークの主催。
「こども食堂×防災」をテーマに、会場では防災体験や防災食など各ブースが設置され、訪れた人たちは楽しく防災について学んでいました。子ども食堂では用意した2百食があっという間に売り切れるなど好評。餅つき体験などもあり、家族連れなど約4百人の来場者でにぎわいました。