しごと 特集 寄り添い、支える、あらおの介護 11月11日は「介護の日」(1)

国民の4人に1人が65歳以上という超高齢社会の日本。高齢化が進めば進むほど、病気や障がいにより介護を必要とする人が増えることが見込まれます。みなさんの周りにも介護を必要としている人がいませんか?私たちの生活に欠かせない職業に就いている人のことを「エッセンシャルワーカー」と言い、介護に関わる仕事は、まさにエッセンシャルワーカーのひとつです。国や熊本県と比べ高齢化率が高い本市にとって、なくてはならない大切な仕事です。厚生労働省は、より多くの人が介護について考え、関わりを持ってもらえるよう、毎年11月11日を「介護の日」と定めています。

◆介護の仕事はどんな仕事?
加齢や病気、障がいなどで心身が不自由になってもその人らしく日常生活が送れるよう、本人や家族をサポートするのが「介護」の仕事です。介護の現場では、さまざまなプロフェッショナル達がチームを組んでサポートしています。

◆どんな所で働くの?
大きく分けて主に2つのサービスの種類に分かれた職場があります。

◇居宅サービス
利用者が住み慣れた自宅で生活を続けられるよう、必要な支援を提供します。訪問介護やデイサービスの事業所などがあります。

◇施設サービス
利用者が施設に入所し、長期間支援を受ける形態です。特別養護老人ホームや介護老人保健施設、グループホームなどで、これらの施設では、24時間365日、日常的な身体介護や医療ケア、生活支援を提供します。介護度が高い利用者にとって重要な役割を果たします。

◆どんな職種がある?資格は必要?
今回は3つの職種に絞ってご紹介します。

◇介護職員
施設で利用者の身の回りの世話などを行います。資格がなくても働けますが、研修を受け国家資格の「介護福祉士」を目指すこともできます。

◇ケアマネージャー(介護支援専門員)
利用者にあった介護サービスの計画(ケアプラン)を作り、関連する事業者などと連絡調整を行います。資格試験を受けるには、医療・介護・福祉系の資格と一定の実務経験が必要です。

◇訪問介護職員(ホームヘルパー)
利用者の自宅に伺って日常生活のサポートなどを行います。この仕事に就くには「介護職員初任者研修」の修了証明書が必要です。

◆進化を続ける介護の現場
「介護の現場はとにかく大変」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、脱重労働を目指した介護ロボットや介護支援用品の開発をはじめ、タブレットなどのICTを活用した業務の効率化により、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)が図られています。市でも、ケアプランのデータによる連携促進など、介護現場の業務効率化を支援しています。

◆NEXT!
介護の現場を支えてくれている人たちをご紹介!