くらし 菊池人(143) 菊池高校野球部監督 坂口千仙さん
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- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県菊池市
- 広報紙名 : 広報きくち 令和7年11月号
■菊池旋風を巻き起こす
〔Profile〕さかぐち・ちせん
昭和38年生まれ。菊池北中学校と菊池高校で野球部に所属。九州産業大学に進学し、在学中に福岡6大学リーグで7回優勝。昭和59年に南海ホークス(現ソフトバンクホークス)からドラフト6位指名でプロ入りし、3球団を経て平成6年に引退。平成19年から社会人野球チーム福岡オーシャンズ9のコーチを務めた後、中学生の硬式野球チーム九州福岡東ボーイズの監督となった。令和6年12月から菊池高校野球部のコーチ、令和7年8月に監督に就任。右投右打、内野手。中原区在住。62歳。
野球を始めて50年。プロで躍動した生粋の野球人の新たな挑戦が開幕する。
菊池高校を卒業後、強豪の九州産業大学へ進学。「一般入学だとレギュラーは取れないよ」。先輩の一言で闘志に火が付いた。早朝からランニングや300本の素振り。炊事当番以外の日は毎日こっそり練習した。「悔しくて始めましたが、それ以上に野球が好きだったから、きつくても続けられました」。2年生の秋、交代で出場した大会で結果を残し、レギュラーに定着。活躍を続け、ドラフト指名を勝ち取った。
プロで10年。守備力に定評があり、三塁手で開幕スタメンを経験。厳しさに苦渋を味わうことも。「エラーができない重圧で、プレーの記憶が飛んだり、家族の顔がフラッシュバックしたりしました。情けなかったですね」。笑顔の中に悔しさをにじませ、当時を振り返る。
引退後は保険会社で働きながら、草野球チームに所属。福岡転勤を機に指導者の道へ。選手の特徴や癖を見極め、的確な指導を行う。中学生のチームは各大会で優勝を重ねるほど成長し、甲子園球児やプロ野球選手も輩出した。
菊池高校野球部のOBから熱烈なオファーを受け、惜しまれながら「地元のために」と昨年12月に帰郷。今年の秋季熊本県大会では、エラーはたった2つと、早々に手腕を見せた。
「自分に託されたのは、野球で地域を盛り上げること。子どもたちが社会でも活躍する大人になれるよう、これまでの経験と人脈を全て注ぎ込みます」
■「菊池人」希望者を募集します
新しいことに挑戦している人、伝統を受け継いでいる人など、菊池で頑張っている人を募集します。本市在住であれば自薦・他薦はいません。詳しくは市長公室までお問い合わせください。
問い合わせ先:市長公室広報交流係
【電話】0968-25-7252
