- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県菊池市
- 広報紙名 : 広報きくち 令和7年11月号
人権啓発・男女共同参画推進課男女共同参画推進係がお伝えします。
■女性に対する暴力をなくす運動
女性に対する暴力をなくす運動をご存知でしょうか。毎年11月12~25日(女性に対する暴力撤廃国際デー)までの2週間、全国でさまざまな取り組みが行われます。
DV(※)や職場でのセクシュアル・ハラスメント、ストーカー行為、SNSでの誹謗中傷など、女性に向けられる暴力の形は多様です。
※DV(ドメスティック・バイオレンス):「配偶者や恋人など親密な関係にある、またはあった者から振るわれる暴力」のこと
■「これってDV?」と思ったら
本市では女性相談の約6割がDVに関する相談で、多くの人が被害を受けていることが分かっています。
私自身、以前、知人から「夫の怒鳴り声を聞くのが怖くて家に帰るのがつらい」といった相談を受けたことがありました。彼女は身体に傷を負っていたわけではありませんが、日々の暴言や生活を細かく制限されることに心をすり減らしていました。
DVというと、殴る・蹴るといった身体的暴力をイメージしがちですが、実際には「お前は何をやってもダメだ」といった言葉による精神的暴力や、少ない生活費を渡し、足りなくなってもお金を渡さないなどの経済的暴力、嫌がるのに性的行為を強要するなどの性的暴力があり、これらは表面化しにくい形で深く人を傷付けます。
こうした被害にあったとき、多くの人は「何もできない自分が悪い」と自分を責めたり、「自分が我慢すればいい」と思い込んだりしてしまいます。しかし、暴力は決して許されるものではなく、紛れもない犯罪です。
■一人で悩まないで
被害を受けている人はもちろん、周囲で「おかしいな」と気付いた人も、一人で抱え込まずに声を上げることが大切です。「助けてくれる人は誰もいない」と思っていませんか。子どもの安全や就学の問題などが気になり、自分を守ることや逃げることに踏み切れず、誰にも相談できずに悩んでいませんか。
本市やさまざまな機関で、相談窓口が設けられています。どこにでも相談でき、秘密は守られます。
まずは、「暴力は犯罪である」という当たり前の意識を、家庭や職場、地域の中で共有し、この運動の期間に、今一度ご自身と周りを振り返り、「暴力のないまち」をめざしていきましょう。
■市の相談窓口
◆男女共同参画専門委員相談(要予約) ※詳細22ページ
・弁護士:偶数月第3(金)
・カウンセラー:奇数月第3(水)
人権啓発・男女共同参画推進課
【電話】0968-25-7210
◆子育て支援課内相談室
女性相談支援員が窓口や電話で相談を受け付けます。
【電話】0968-25-1399(直通)
