くらし 和水町の家計簿 令和6年度決算(2)

■特別会計
◆特別会計(特定の事業を行うために一般会計と区分して処理する会計)

◆公営企業会計

※病院事業会計は、P16に掲載しています。

◆和水町の貯金と借金(令和6年度末)
○貯金(基金)1人あたり約118万円
総額　105億7,925万円
一般会計と特別会計を合わせた預貯金全体の残高は、和水町発足時(平成17年度)と比較すると約76億円増えています。一般会計では、地方財政法7条に基づく決算余剰金の処分により、財政調整基金に2億2,002万円を積み立てました。
特別会計では、特別養護老人ホーム事業会計の建設基金を事業の進捗に伴い約299万円を取り崩しました。

一般会計98億円の内訳
財政調整基金：26.5億円
減債基金：19.6億円
その他基金：51.9億円

○借金(町債)1人あたり約99万円
総額　88億4,330万円
大きな事業を実施するときは、15年・20年などのローンを組み、公債費として長期間計画的に返済します。また、今後の見通しや財政状況等を考慮しながら、繰上償還(返済)をすることもあります。
令和6年度は、特別養護老人ホーム建設事業、道路改良事業、和水町体育館空調整備事業等に係る地方債の借入を行っています。

■令和6年度決算に基づく財政指標を公表します
◆財政指標って?
健全化判断比率・資金不足比率とは、家計のやりくりに例えると、日々の生活における収入と支出の状況や、現在の借金のバランスを表したものです。
地方公共団体の財政状況の健全性を確認するための目安です。

◆健全化判断比率

※(1)、(2)は赤字額がないため、(4)は数値が生じていないため「-」表示としています。

◆資金不足比率

※資金不足が生じていないため「-」表示としています。

◆用語解説
○健全化判断比率とは
地方公共団体の財政状況を客観的に表し、財政の早期健全化や再生の必要性を4つの指標で判断するものです。
(1)実質赤字比率…自治体の収入に対する一般会計の赤字の割合です。
(2)連結実質赤字比率…自治体の収入に対する全会計の赤字割合です。
(3)実質公債費比率…自治体の収入に対する借金返済額の割合で、特別会計への繰出金のうち借金返済相当分も含んでいます。
(4)将来負担比率…自治体の収入に対する外郭団体なども含めた将来的に負担が見込まれる負債(借入金残高等)の割合です。

○資金不足比率とは
町立病院や下水道などの公営企業の資金不足を、事業規模である料金収入等の規模と比較して指標化し、経営状態の悪化の度合いを示すものです。

◆引き続き健全な財政運営に努めます。
地方公共団体の財政状況の健全化を確認するための指標である「健全化判断比率」及び「資金不足比率」は、毎年度算定し、監査委員の審査を受けます。その後監査委員の意見を付けて議会に報告し、公表することになっています。

この指標のうち、一つでも基準を超えると、財政健全化計画の策定や外部監査が義務付けられる「早期健全化団体」に移行します。さらに財政状況が悪化すると、破たん状態の「財政再生団体」となり、事実上、国の管理下に置かれます。

実質公債費比率は、前年度から0.2ポイント下がりました。令和元年から10%台にあることも踏まえ、返済と借入のバランスを考慮した資金繰りを継続していきます。一方で地方債には、世代間の負担・公平を保つという重要な機能もありますので、有利な地方債を活用しながら適切に判断していく必要があります。

これからも自主財源の確保や事務事業の整理統合に取り組み、町民の皆さんに安心したサービスを提供できるよう一層の財政健全化に努めていきます。

■病院事業会計
本事業は、医療を通じて住民が安心して生活できる社会づくりに貢献することを目標に、公的医療機関としての役割と責務を果たし、公営企業としての効率性を高めるよう職員一丸となり努めています。

(1)決算の状況
収益的収入：9億3,652万円
収益的支出：10億9,909万円
資本的収入：1億8,262万円
資本的支出：2億528万円
令和6年度は、収益的収支で1億6,257万円の純損失となりました。

(2)利用の状況
令和6年度の入院患者数は、入院患者数はのべ17,883人で1日平均48.9人となり、病床利用率は53.8%となりました。外来患者数はのべ23,348人で1日平均96.1人の利用がありました。

(3)病院に併設した各種事業等の状況
1.和水町健康管理センター
令和6年度の健康管理センターの利用状況は、以下のとおりでした。
住民健診：395人…和水町に住む住民向けの健康診断です。
事業所健診：1,714人…企業の従事者向けの健康診断です。
人間ドック：30人…町内外どなたでも受けられる健康診断です。
2.和水町訪問看護ステーション
令和6年度の和水町訪問看護ステーションの利用状況は、以下のとおりでした。
利用者数：479人…(医療50件、介護319件、予防60件)
訪問回数：1,959人
3.和水町居宅介護支援事業所
令和6年度の和水町居宅介護支援事業所の利用状況は、以下のとおりでした。
ケアプラン作成件数：1,416件…(予防件数183件、介護件数1,233件件)