文化 MANGA NEWS 学芸員が湯前まんが美術館の旬な情報をお届け

■NEWS1 ことしも力作が勢ぞろい!第3回学習マンガイラストコンテストinゆのまえ
毎年、湯前町の小・中学生を対象に開催している『学習マンガイラストコンテストinゆのまえ』。子どもたちが読んで感動したマンガや学びになったマンガを題材にして1枚のイラストを描き上げるという、全国的に見てもユニークなコンテストです。マンガを通じた知識の習得や知的好奇心の育成はもちろん、自分の学びや感動をイラストにすることで、自己表現力や他者とのコミュニケーション力を養うことも目的にしています。
受賞者を7月17日に発表し、小中学校の終業式に合わせて表彰を行いました。受賞者には副賞として、マンガ制作に役立つ「コピック(カラーペン)」や図書カード、湯前まんが美術館オリジナルグッズなどを贈呈。審査委員長の栃原秀明館長は「湯前まんが美術館開館のきっかけである地域の偉人、那須良輔さんの作品をはじめ、さまざまなマンガを通じて人生を豊かにしてほしい」と話しました。イラストコンテストに応募してくれた皆さん、ありがとうございました!
一覧については本紙をご参照ください

■HP・SNS
ホームページやSNSで、まんが美術館の最新情報を発信中。ぜひご覧ください!
@yunomae_manga

■NEWS2 プロの技を学ぶ『2025ザ!まんが教室を開催しました』
8月2・3日に、芦北町在住のマンガ家、村枝賢一さんと森真理さんを講師に招き、2日間で1ページマンガを完成させる「ザ!まんが教室」を開催しました。
2日連続開催は今回で3回目。村枝さんからはキャラクターの描き方やコマ割りの技法、森さんからは4コママンガの描き方を教わり、参加者25人のクオリティの高い作品が完成しました!すべての作品に講師の2人から講評をいただき、お気に入りの作品には「村枝賞(1ページマンガ)」「森賞(4コママンガ)」が授与されました。
教室が終了した後は、美術館展示室でライブペインティング※を行いました。完成した作品は現在開催中の「村枝賢一の仕事展」で観ることができます。ぜひご覧ください。
※絵を描くところを見せるパフォーマンスのこと

■よりぬきりょうすけギャラリー
ユーモアあふれる那須先生の作品を紹介!

▽『伊豆大島』※「那須良輔の世界展」で展示中(~10月6日)
「丁度(ちょうど)毎日新聞社に釣りの仲間がいて伊豆の海まで足をのばすようになった。(中略)川奈ゴルフ場のある赤沢あたりにもよく出かけ、秋山という船宿を足場にして沖の鯖根(さばね)まで渡って釣ったり、磯続きの甲羅ッ鼻という断崖で体をロープでしばりつけ登山の岩登りの格好で釣ったりした。」
『わが酒中交遊記』(講談社,1979,p.71)