- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県日田市
- 広報紙名 : 広報ひた 令和7年12月号
■子どもたちの学びの場への熱い思い
日田市長 椋野美智子
高瀬小学校と三芳小学校の創立150年の記念式典に出席しました。それぞれの学校には、それぞれの歴史と地域に根差した個性がありました。
高瀬小学校は、地域との結びつきがとても強い学校。珍しいのは学校林を持っていることです。もちろん環境教育などにも役立っているのですが、もともとは学校を支える財産というところが、いかにも森林資源豊かな高瀬地域らしいところです。地域の方が管理しています。
明治44年に杉9,700本を植えたところから始まり、次々に杉や檜が植えられ、校舎の新築改築にもその木の一部が使われて、児童玄関にも立派な磨き丸太の柱がありました。式典に向けた園庭整備では古い門柱を移設し、高瀬小学校の歴史と地域への強い誇りを感じました。
一方、三芳小学校の教育理念は「こどもど真ん中」。式典の運営も、子どもたちが中心です。考えてみれば、学校は子どもたちのためのものだから、その150年を祝うのは子どもたちが主体であって当然ですね。
来賓案内も開会の言葉も子どもたち、主催者挨拶も、校長先生と1日校長の児童会長が述べました。今回新調された鼓笛パレードの横幕やユニフォームのデザインも子どもたちが考えたそうです。
そんな子どもたちの取り組みを、先生方や保護者や地域の方々がしっかり支えているのが、いかにも三芳小学校らしいところです。
次の150年、時代の変化は予測不可能です。でも、どんなに時代が変わっても、それぞれの地域で、子どもたちの学びの場への熱い思いは、きっと続きます。その未来へ向けて、新たな一歩をともに踏み出します。
