文化 歴史探訪 絹さん人形が伝える戦争とくらし

豊後大野のむかしのくらしを伝える貴重な作品群である「絹さん人形」の中に、戦争に関する作品が17点あります。
人形の作者である後藤絹さんは、戦後50年を迎えた1995年頃、つらかった戦時中の記憶を反映させた作品を制作しました。作品では、婦人組織の活動や出征兵士の見送り、防空訓練、敵機の襲来、勤労奉仕の子どもたちとの農作業など、写真には残りづらい戦時中の豊後大野での日常風景が細部まで再現されています。これらの作品には、「戦争は二度としてはならない」という絹さんの平和への祈りが込められています。
豊後大野市資料館ジオパークミュージアムでは、絹さん人形と戦争関連資料の展示を通して戦時中の豊後大野についてふりかえる企画展を開催しています。戦後80年を迎えるこの夏、あらためて地域に残る戦争の記憶に耳を傾けてみませんか。

◆夏季企画展「人形が語る戦争とくらし」
期間:7月22日(火)~9月28日(日)9時~17時
休館日:月曜・祝日
観覧料:無料
会場:豊後大野市資料館ジオパークミュージアム 企画展示室

問い合わせ先:豊後大野市資料館ジオパークミュージアム
【電話】0974-24-0040(月曜・祝日休館)