- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県日南市
- 広報紙名 : 好きです にちなん 2025年10月号
■ポーツマス市と日南市
◇平和の祈り ベルの音とともに
条約締結の直後、アメリカ海軍による祝砲や停泊中の船舶の汽笛、教会の鐘などが町中に鳴り響いたそうです。2010年、ニューハンプシャー州では9月5日を州の「ポーツマス条約の日」とする法案が可決され「ベル・リンギング」が毎年実施されるようになりました。
日南市では、2014年に初めて日南学園が実施し、毎年、条約が調印された9月5日の15時47分(日本時間)に一斉にベルを鳴らしています。
また今年は、小村寿太郎の功績を広く伝えるため、姉妹都市である愛知県犬山市にある博物館明治村と本市の小村寿太郎記念館が交流協定を締結し、犬山市で初めてベル・リンギングが実施されました。さらに、ポーツマス条約締結120周年と姉妹都市締結40周年を記念してアメリカ・ニューハンプシャー州を訪問した高橋市長もポーツマス市で行われたベル・リンギング(アメリカの現地時間で開催)に参加し、平和と友好を願うベルの音が各地で響き渡りました。
◇姉妹都市交流
小村が結んだポーツマス条約が縁で、1985年9月5日に日南市とニューハンプシャー州ポーツマス市は姉妹都市の盟約を締結しました。しばらくは両市の行政が主体となった交流が中心でしたが、2010年から日南学園の生徒がポーツマス市での語学研修を開始し、2023年からは、青山霊園(東京都)の小村の墓地を管理する「一般社団法人小村寿太郎侯東京奉賛会(下苙直樹会長)」も日南市内3高校の生徒数人を同市などに派遣する事業を行っており、世界に通用する国際感覚を身に付けた若者の育成も進められています。
40年前から始まったポーツマス市との友好関係は、行政間だけでなく民間にも広がり、さらには若い世代へと着実に引き継がれています。
■ポーツマス市親善訪問
9月2日〜7日、高橋市長や北川議長、都甲教育長、姉妹都市友好協会の日高会長などがポーツマス市などを訪問。「対日友好宣言式典」や「ポーツマス講和条約ベル・リンギング記念式典」などに参加しました。
◇在ボストン日本国総領事館表敬訪問
在ボストン日本国総領事館にて、高橋総領事などと意見交換を行いました。在ボストン日本国総領事館はポーツマス市を含むニューハンプシャー州などニューイングランド6州を管轄しています。その中でも今年はポーツマス条約締結120周年のため、さらなる日米の関係強化へ取り組んでいくとのお話を伺いました。
◇ポーツマス市表敬訪問
ポーツマス市役所にて、マッカーケルン・ポーツマス市長をはじめ多くの現地職員の方々に歓迎していただきました。歓迎セレモニーでは、高橋市長が「姉妹都市盟約締結40周年を迎え、さらに友好関係を深めていく」とあいさつしました。
◇「対日友好宣言式典」
ポーツマス条約締結120周年を記念して、ニューハンプシャー州議会が初めて発出した「対日友好宣言」の式典に出席しました。同式典はコンコード市の州会議事堂で開催され、ケリー・エイヨット州知事や州議会の上院下院両議長、連邦上院議員など多くの政治家も参加し、高い注目を集めました。
問合せ:生涯学習課
【電話】31-1145
※「高橋」「日高」の「高」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
