- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県日向市
- 広報紙名 : 広報ひゅうが 令和7年5月号 No.840
アカウミガメは、太平洋や大西洋などの温帯から亜熱帯の海域に生息し、甲殻類や貝を主食とするカメです。日本では2013年をピークに浜への上陸・産卵共に減少傾向にあります。「近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの」として、環境省レッドリスト絶滅危惧IB類に登録されており、国際的に保護の機運が高まっています。
◆日向市とウミガメ
昭和63年から本格的な調査を開始し、平成15年に市の天然記念物に、平成29年には宮崎県の天然記念物に指定されました。伊勢ケ浜南の日知屋城に敵が現れると城の人たちを背中に乗せて助けたという「亀岩伝説」や、日知屋の亀新開地区からカメの甲羅を模した縄文土器が発見されていることからも分かる通り、古くから日向の人々にとってカメは特別な存在だったと考えられます。
◇日向市アカウミガメ研究会
日向市でのウミガメ調査は、日向市アカウミガメ研究会が行っています。産卵シーズン(5月~8月頃)の浜の見回り、足跡や産卵巣の記録、稚ガメを守るための保護活動や普及活動などを行っています。
◇ウミガメを守るために
稚ガメは深夜から早朝に孵化した後、海に向かって歩き始めます。その際、車のライトなどの灯りがあると、進む方向を誤り、岸に向かって歩くことがあります。干からびたり、カニやタヌキなどの野生動物に食べられたりする原因となりますので、夜間の駐車中は、ライトを消すようにご協力をお願いします。
日向市アカウミガメ研究会では、一緒に調査・保護活動を行う人を募集しています。
知識・経験は問いません。興味のある人は教育総務課までご連絡ください。
問い合わせ:教育総務課文化財係
【電話】66・1036