その他 ユネスコエコパーク通信

■新緑の川中の森へ
国内最大級の照葉樹林帯を保護・復元しようと平成17年に官民協働プロジェクトとして5者でスタートした「綾の照葉樹林プロジェクト(通称綾プロ)」が20周年を迎えるのを記念し、5月11日に川中の森の散策イベントを開催しました。 
町内外から14人が参加し、ベテランガイドから樹木や草花の解説を聞きながら、昭和8年に敷設されたトロッコ道や製材所の跡地、後藤家住居跡、炭焼き窯跡などを見て回りました。 
参加者は、鳥のさえずりに耳を傾けながら、かつて森の中で営まれていた暮らしや豊かな自然が大切に守られてきたことに思いをはせていました。 
近年、森の復元はシカの食害などによりうまく進んでいない状況ですが、その対策として、ボランティアによる防獣ネットの設置やドングリの苗木を子どもたちが育て植樹する取り組みなどに力を入れています。 
綾プロでは、20周年の記念誌の制作や報告会の開催も計画しています。地元の皆さんに広く綾プロの取り組みを知ってもらうことが、森の保護・復元のための活動を後押しすることになります。今後も皆さんのご協力をお願いします。

[お願い]
照葉大吊橋や川内中自然公園は九州中央山地国定公園に位置します。散策の際は、草花を持ち帰ったり樹木を傷つけたりせず、ルールとマナーを守るようお願いします。

問合せ:綾ユネスコエコパーク推進室・綾ユネスコエコパークセンター  
【電話】77-3482
毎週日・月曜日および祝日休館
公式インスタグラムアカウント:aya_unescoecopark