- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県日置市
- 広報紙名 : 広報ひおき 令和7年5月号(5月14日(水)発行)
■民族や州ごとに違う!「マレーシアの祝日」
アッサラーム・アライクム!春に芽吹いた葉が青々と感じられる季節となりましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
日本に住んでから、5月が近づくととても楽しみにしていることがあります。それはゴールデンウィークです!日本には9月に「シルバーウィーク」があったりと、連休や祝日が多いように感じます。
実は、マレーシアも日本と同様、祝日が多い国の一つです。ただ、日本と異なる点は、マレーシアは[多民族国家]なので、マレー系、中国系、インド系を始め、宗教や文化ごとにたくさんの祝日があります。このように国の定めた祝日に加え、州ごとの祝日、そして民族や宗教ごとの祝日があるのがマレーシアの特徴といえます。
マレーシアの祝日の中で、「国の定めた祝日」には8月31日の「独立記念日」や、9月16日の「マレーシア設立日」、「国王誕生日」などがあります。マレーシアの国王は9州の統治者(スルタン)から選ばれ、5年任期で変わるため、祝日も5年毎に変わります。「民族・宗教の祝日」はたくさんあって、イスラム教は「ハリラヤ・プアサ(断食明け祭)」や「ハリラヤ・ハジ(犠牲祭)」、中国系は「旧正月」、ヒンドゥ教は「ディパバリ(光の祭り)」、キリスト教は「クリスマス」を祝日にして祝います。日本もクリスマスになるとイルミネーションを楽しんだり、パーティをしたりして祝うのに、なぜ祝日になっていないのだろうと不思議に思いました(笑)!
そして、「州ごとの祝日」ですが、マレーシアの州ごとの祝日はとても独特です。王様がいる州ではそれぞれの誕生日や、王様がいない州ではその州の大切な日が祝日になるので、州ごとに祝日が違います。東マレーシアのサバ州やサラワク州では、少数派の民族がいるので「カアマタン祭」や「ガワイ祭」といった収穫祭など、民族独自の大切な日がその州の祝日になります。
マレーシアの祝日は、単なる「休みの日」ではなく、マレーシアの人々みんなが一緒に楽しめる特別な時間だと感じます。さまざまな文化や宗教の違いを超えて、みんなが笑顔でお祝いすることで心温かい国民性を実感できるのが「マレーシアらしさ」なのではと思います。どんな祝日でも、「食べて」「笑って」「人と人のつながりを大切にすること」がマレーシア流の祝日を過ごすスタイルです。
それでは、ジュンパラギ!!
国際交流員 ユザイリさん