- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県霧島市
- 広報紙名 : 広報きりしま 2025年12月上旬号
生きていく上で欠かすことができない「食」を未来につなぐ、私たちのまちの新規就農者や農業後継者などを紹介します。
北川慧さん(30)
東京都出身、溝辺町在住。
就農1年目。
北川農園共同代表。
北川沙恵子さん(28)
神奈川県出身、溝辺町在住。
就農1年目。
北川農園共同代表。
営農類型:露地野菜
営農面積:75a
経営作目:根菜類(ショウガ)、葉茎菜類(キャベツ、ネギ)、果菜類(ピーマン)
爽やかでほんのりと甘い香りが広がる収穫期のショウガ畑。その収穫に精を出すのが、北川慧さん(30)・沙恵子さん(28)夫妻です。
関東で生まれ育ち、農業とは無縁だった2人。慧さんは就職活動で自然の中で働きたいと、沙恵子さんは中学校の授業で農業者人口の減少を知ったことをきっかけに、農業を志しました。そして、就職した志布志市の農業法人で出会い、2人は結婚しました。
いつしか2人の夢は農業での独立に。その手段として活用したのが、県内でまだ例が少ない第三者継承制度でした。今では「師匠」と慕う継承元の平原正志さん・夏美さん夫妻と出会い、ノウハウを学びつつ信頼関係を深め、今年4月、2人はついに独立の夢をかなえました。「うれしさと同時に師匠の築いたものを引き継ぐ責任を感じました。畑や技術だけでなく、支援していただける方々との出会いも師匠の存在あってこそ。『ショウガといえば北川農園』と呼ばれるようになるのが夢ですね」
■農地だけでなく、人脈などの無形資産も継承農業経営の第三者継承制度
後継者のいない農家が有する農地などの有形資産と知識や技術、人脈などの無形資産を、第三者である就農希望者に継承する第三者継承制度。就農希望者にとっては、自己資金が少なくても農業を始めやすく、継承元の農家にとっても、後継者を広く募ることができる制度です。次世代に引き継ぐことで社会や地域に貢献できるなどの利点があります。
問合せ:公益社団法人県農業・農村振興協会
【電話】099-213-7223
