子育て 〔きりしまっ子の基礎学力〕令和6年度鹿児島学力・学習状況調査結果から

県教育委員会は、1月に県内全ての公立小学校の5年と中学校の1・2年を対象に「鹿児島学力・学習状況調査」を実施しました。今回は、他県に先立ち初めて学習用端末を使って出題、回答する方式を導入。本調査をとおして、児童生徒が自らの学びを振り返り、情報活用能力を高めるとともに、学校は指導法の改善を図り、確かな学力の定着を目指します。

■結果の概要
▼霧島市の小学校
小学校5年(現6年)の結果は、全教科で県平均に届きませんでしたが、3年連続で県平均との差を縮めています。
▼霧島市の中学校
中学1年(現2年)は、全教科で県平均を下回りました。
中学2年(現3年)は、国語、社会、数学、理科の4教科で県平均を上回りました。

■学力向上へ向けて
▼自ら「学(ぶ)力」を高める授業へ改善
本市の児童生徒は、自ら計画を立てて学ぶ力、課題に対して自ら取り組む力、分からないことがあった時に学び方を考え工夫する力が高いことが、調査で明らかになっています。自ら「学(ぶ)力」を高めていくことは、より主体的に学習へ取り組むことにつながります。学校ではこれらの力をさらに育てるため、これまでも取り組んできた一人一人の学習状況などに合わせた、指導の改善・工夫を進めていきます。取り組む目標として教師主導の一律・一斉のみの授業から脱却し、児童生徒自らが自己選択・自己決定しながら、思考力・判断力・表現力を高めていく学習者主体の授業づくりを推進していきます。
▼「振り返り」の充実
児童生徒が、授業の中でできるようになったことや、分かったことを振り返ることが大切です。そして教師は、児童生徒の振り返りを活用し、授業改善につなげていきます。
学んだ知識・技能が生きて働く力となっているか、確かめることも必要です。そのために、学習用端末でテストや理解度確認などができる、文部科学省のオンライン学習システム「MEXCBT(メクビット)」や、デジタルドリル「navima(ナビマ)」などの演習問題の積極的な活用を進めていきます。


※設問ごとに正答した児童生徒の数を、調査実施児童生徒数で除したもの。

○児童生徒質問紙の結果
「当てはまる」と回答した割合(単位:%)

問合せ:学校教育課
【電話】64-0707