健康 みんなの健康メモ(Health up for Smile!)

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■新しい認知症観《これからの認知症の考え方》
今月お話するのは保健師の大口です。

認知症と聞いてあなたは、どのようなイメージをもっていますか?
およそ20年前に「痴呆症」から「認知症」に呼び名が変更され、その後、広く社会に浸透してきました。
2024年に施行された認知症基本法に基づいた認知症施策基本計画では、認知症の当事者の目線に立った基本的施策が制定されていますが、その中でも「新しい認知症観」を強調しているのが特徴的です。

◇新しい認知症観とは?
「認知症になると何もできなくなる」のではなく、「なってからも、一人一人が個人でできること・やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間達とつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができる」という考え方のことです。
従来の「認知症=治らない病気」「できなくなることが増えて辛い」といった否定的な見方、イメージから脱却し、認知症の人を「その人らしく生きる主体」として尊重する考え方を指します。

[認知症 これまでのイメージ]
・一部の人だけが関係する特別なこと
・他人ごと
・何もわからなくなる(理解できなくなる)
・家族や専門職が意思決定
・おかしな言動で周囲が困る
・地域では暮らせない
・一方的に支えられる人 など

[新しい認知症観 これからのイメージ]
・寿命が延びたことによって生じる普通のこと
・自分ごと
・当事者なりにわかる(理解できる)
・当事者による自己選択・自己決定
・言動には当事者なりの理由がある
・地域の中で共に暮らす
・ある時は支えられ、ある時は支える人 など

◆認知症は自分ごと
本市の高齢化率は37.9%(R7年8月末現在)です。今後、高齢者の約3人に1人が認知症またはその予備軍になると推計されます。誰もが認知症になり得るのです。自分ごととして考えることが大切です。
現在の認知症への対応についてご紹介します。
(1)早期発見・早期介入
MCI(軽度認知障害)の概念の普及により、認知症の発症前から、予防や介入を行っている。

(2)BPSD(行動・心理症状=徘徊・幻覚・暴言など)への対応
症状をその人のSOSとして理解し、環境調整や非薬物的アプローチを積極的に行っている。

(3)社会参加の支援
認知症カフェ(オレンジほっとカフェ)や地域活動(自治会の清掃や花壇づくり活動)など、当事者自身が参加できる場をつくる。

(4)本人中心の支援
認知症の人を「1人の生活者」として理解。その人らしさを尊重し、尊厳をもって生活できることが最重要とされている。

市では、毎月もの忘れ進行予防相談会を実施しています。また市内7カ所にオレンジほっとカフェもあります。詳しくは市のホームページをご確認ください。気になることがありましたら、いつでもご相談ください。

問い合わせ先:志布志庁舎 市地域包括支援センター(健康長寿課内)
【電話】472‒1111(内線880~884)