- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県志布志市
- 広報紙名 : 市報しぶし 2025年5月号
◎保健・医療など健康に関する情報を発信!
■春こそ危険!5月は熱中症リスクが高まる時期です
今月お話するのは保健師の牧野です。
「熱中症は真夏に起こるもの」とイメージされる方も多いかと思いますが、今の時期から熱中症は発症しています。
近年、気温の変化に悩まされている私たちですが、5月は急に気温が上がる頃です。暑い日が続くと、体は次第に暑さに慣れ、暑さに強くなりますが、この時期はまだ暑さに慣れず、熱中症になる危険性が高まります。本格的に暑くなる前からの熱中症対策が大切です。
◇暑さに慣れていない体の特徴
・皮膚の血流量が増えにくく、体から熱を放散しにくい
・汗に含まれる塩分が多く、ナトリウムを失いやすい
・体温が上昇しやすい
◇暑さに慣れる体のための行動
・ウォーキングや自分に合った運動で軽く汗をかく習慣を身につける
・シャワーだけで済ませずに浴槽につかり汗をかく
※運動や入浴の前後は必ず水分を補給を行いましょう
◆高齢な方は特に注意が必要です
高齢者は汗をかきにくく、暑さやのどの渇きを感じにくい傾向にあります。意識的に水分補給や休憩を心がけましょう。
◆梅雨の時期に注意すべきこと
せっかく暑さに体が慣れてきても、梅雨で気温が下がると体も暑さに弱くなってしまいます。
梅雨の晴れ間は、温度・湿度とも上がるので、体から汗が蒸発できず熱がこもり、体温が上昇しやすくなります。さらに梅雨明けは気温が高くなるため、暑さに慣れていない体には大きな負担となります。
▽ここをチェック!熱中症予防
・のどが渇いてなくても水分摂取する
(大量に汗をかいたら水分とともに塩分も補給)
・部屋の温度と湿度を確認する
・部屋の風通しを良くする
・暑いときは無理をしない
・出時には帽子や日傘を持つ
・涼しい場所や施設を使用する
・エアコンを上手に利用する
▽熱中症の症状と対処法
熱中症の重症化や熱中症による死亡は、初期症状の放置・対応の遅れが原因ともいわれます。自分だけでなく周りの人にも声かけや気配りを行いましょう。
問い合わせ先:志布志庁舎 健康長寿課 健康増進グループ
【電話】472‒1111