健康 健康コーナー

◆余った薬はどうするべき?
医師から薬を処方されたものの、飲み忘れ等により薬が余ってしまい、対処方法が分からないということはありませんか?余った薬をそのまま、長期間保管してしまっているという人もいるかもしれません。このように、余ってしまった薬のことを「残薬(ざんやく)」と言います。

◇なぜ残薬が発生するのか
残薬が発生する主な原因や理由として次のことが考えられます。
・薬の飲み忘れや飲む量、回数を間違えている
・薬に対する不安や自己判断で薬の数を減らしたり、服用を中止した
・複数の病院から同じ薬が処方された
・薬の管理ができていない
・残薬があることを相談できない

◇残薬による問題
(1)体への影響
薬を適切に服用しないと治療期間の延長や体調不良に繋がる場合もあります。また、使用期限を過ぎた残薬を服用すると、薬の効き目が得られないばかりか、体調を崩し治療のために服用する薬が増えるという悪循環におちいってしまうこともあります。
(2)社会的な問題
残薬は薬の適正使用や医療費の観点から社会問題の1つとなっています。薬が残っているにもかかわらず、薬局でさらに同じ量の薬を受け取ってしまうと、必要以上の薬を保持することになってしまいます。厚生労働省によると残薬を金額に換算すると年間約475億円以上にもなるといわれています。

◇残薬がある場合は
自宅に残薬があれば、医師や薬局の薬剤師に相談しましょう。残薬を薬局へ持って行くことで薬剤師が適切に処理してくれます。また、次から処方される薬の量を調整してくれるため、残薬対策を進めることにも繋がります。

◇残薬を減らすには
残薬を減らすためには、薬の管理をきちんと行うことが大切です。また、薬剤師を頼ることも効果的です。自分が本当に必要な分だけ処方してもらうことで、残薬を減らすことになり、お金の節約にもつながります。

伊佐市では、処方されている薬の種類等を記載した通知書を郵送させていただく場合があります。通知書が届いたら、かかりつけの医療機関や薬局へ相談してください。
また、薬剤師による薬についての出前講座(本紙19ページ:テーマ11)もあります。詳しくは、市ホームページ等をご覧ください。

問い合わせ:保健課健康推進係
【電話】23-1311(内線1244)