- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県伊佐市
- 広報紙名 : 広報いさ 2025年6月1日号
『熱中症』とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態をいいます。屋外だけでなく屋内でも発症します。
こどもは自身で体調の変化に気付かないことや、伝えられないこともあるため、周囲の大人が軽症の段階で早めに異常に気付き、応急処置をすることが重要です。
◆熱中症のサイン
・めまいや顔のほてり
一時的に意識が遠のくなど。
・手足の筋肉痛や筋肉のけいれん
・体のだるさや吐き気
吐き気やおう吐、頭痛など。
・汗のかきかたがおかしい
ふいてもふいても汗が出る、まったく汗をかいていないなど、汗のかきかたに異常がある状態。熱中症にかかっている危険性があります。
・体温が高い、皮ふの異常
皮ふを触るととても熱い、皮ふが赤く乾いているなど。
・呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない
声をかけても反応がない、おかしな返答をする、体がひきつけを起こすなどの異常がある。重度の熱中症にかかっているので、すぐに医療機関を受診しましょう。
・水分補給ができない
自分で上手に水分補給ができない場合は大変危険な状態です。無理やり水分を口から飲ませることはせず、すぐ医療機関を受診しましょう。
◆熱中症になった場合の対処法
「呼びかけや刺激に対する反応がおかしい」「応答がない(意識障害がある)」ときは、誤って水分が気道に流れ込む可能性があります。口から水分を摂らせるのは禁物です。
すぐに医療機関を受診しましょう。
熱中症かな?と思うようなときは、すぐに応急処置を行い、医療機関に連れて行きましょう。
◇応急処置
(1)冷たい濡れタオルで身体を拭く
(2)涼しい場所に移動させる
風通しの良い日陰やクーラーが効いている室内など涼しい場所に移動させて、寝かせましょう。しばらくは症状が急変する危険性があるので、一人にしないようにしましょう。
(3)衣服を緩め、安静に寝かせる
(4)飲めるようであれば水分をこまめに飲ませる
冷たい飲み物は胃の表面から体の熱を奪うと同時に、水分補給にもつ
ながります。応答が明瞭で、意識がはっきりしているなら、冷たい飲み物を自分で飲んでもらいましょう。汗で失われた塩分も適切に補える経口補水液やスポーツドリンクなどがおすすめです。
(5)太い血管部分を冷やす
冷えた飲料水のペットボトル、ビニール袋入りのかち割氷、氷のうなどを首の付け根の両側、わきの下、太ももの付け根前面、股関節部に広く当てて、皮ふ直下を流れている血液を冷やすことが有効です。
(6)意識状態が悪いときには、救急車を呼ぶ
ペットボトル飲料のフタを自力で開けられない場合も、すぐに病院に搬送しましょう。
参照・抜粋
こども家庭庁ホームページ:『みんなで見守り「こどもの熱中症」を防ぎましょう!』
問い合わせ:こども課こども健康係
【電話】23-1311(内線1212)