くらし 公立病院だより

■閉塞性睡眠時無呼吸症候群
メジャーリーグの大谷翔平選手は投打二刀流で誰にもできないことを一人でやって退けています。それを可能にしている要素の一つに睡眠があると思います。彼自身も「睡眠は回復のための重要な要素」と語っており、大谷選手の驚異的なパフォーマンスは十分な睡眠によるものだと多くの専門家が指摘しています。投打二刀流という二人分の仕事をしているのですから疲労も大きく回復には十分な睡眠が必要なのは当然だと思われます。
日中に眠気や倦怠感があるなど睡眠で悩んでいる方も多いと思います。睡眠トラブルの疾患に閉塞性睡眠時無呼吸症候群があります。寝ている間に呼吸が一時的に止まったり浅くなったりする病気です。無呼吸、低呼吸が睡眠中に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あればこの病気が疑われます。日本では900万人の患者がいると推測されています。主な症状には(1)いびき(2)睡眠中の無呼吸や低呼吸(3)日中の強い眠気や倦怠感(4)中途覚醒の増加(5)起床時の口腔乾燥(6)胸焼け、夜尿などがあります。日中の眠気や倦怠感は作業効率の低下や居眠り運転、勤務中のミスや事故などの原因になってしまいます。高血圧症や2型糖尿病など生活習慣と関係してます。脳血管障害や心筋梗塞などの重篤な発症リスクや交通事故の発生リスクを高めるというデータもあります。
診断するためには睡眠ポリグラフ(PSG)検査を行います。パルスオキシメーターを貸し出して自宅で測定する簡易検査と医療施設に入院して臨床検査技師などが専用機器を取り付けて行う精密検査があります。
標準治療として持続的陽圧呼吸(CPAP)療法が用いられます。この方法は、睡眠中に鼻や口から空気を送り込む装置を使用して気道を開いた状態に保ち呼吸停止をふせぎます。睡眠トラブルを感じている方は一度専門医の受診をお勧めします。

■公立種子島病院の診療情報
火曜日の整形外科を受診される方は、必ず事前に電話で問い合わせをお願いします。

注:夜間、休日は外来対応しておりません。休日は当番医の受診をお願いします。
野田先生の診療日:
2日(月)午後~6日(金)午前・9日(月)午後~10日(火)午前
17日(火)午前・23日(月)午後~27日(金)午前
※9日(日)は当番医

問合せ:公立種子島病院 臨床検査技師 窪田喜州
【電話】26-1230