くらし 島の四季彩 ホウセンカ(ツリフネソウ科)

別名:ツマクレナイ、ツマベニ(爪紅・端紅 花で爪を染めたことによる)
漢字表記・中国名:鳳仙花
島名:エンガ
原産地:インド・中国南部
栽培適地:表土が深く、日照十分な場所
和名は、中国名の花を鳳凰に見立てた『鳳仙花』からきています。近年は、観賞用としてはあまり使用されなくなり、変わってアフリカホウセンカ(一般には、学名の属名のインパチエンスと称されることが多いです)やニューギニアインパチエンスが利用されるようになり、同属植物でありながら、ずいぶんと華やかになりました。別名でツマクレナイやツマベニと称されるように、子供の頃、手足の爪を花の汁で染めた思い出を持たれる方もいらっしゃることと思います。英語では、バルサムということもありますが、タッチミーノット(触れないで!)と果実の動作に着目した名になっています。このように、人や地域で、視点の置き方が異なる面白い一例だと思います。
写真・資料提供:香月茂樹さん(元薬草試験場長)