くらし 毎月10日屋久島の魚を食べる日

本町の魚のPRと魚食普及を図る事を目的として、毎月10日(いおの日)を「屋久島の魚を食べる日」として制定しています。魚食普及の取り組みとして、お魚マイスターアドバイザーの川東繭右さんが旬の水産物を紹介します。

▽オジサン(オトナ)
下あごから伸びる2本のヒゲが特徴のオジサン。屋久島には様々なヒメジ科の魚がいますが、オトナ・オンナノイオ・メンダイ・ジクジンなど多様な地方名を持つ魚No.1ではないでしょうか。
キビナゴ、オキアミ、ジグ、サビキ、どんな仕掛けや餌にもアタックし、大型になるオジサンの引きは強烈です。現在ではオジサンを専門に釣る漁師はおらず、近海浅場一本釣りのシマアジなどと一緒に釣れたものが水揚げされています。アオリイカやスジアラ釣りの餌としても抜群で、ヒトにもサカナにも人気のオジサンです。
「赤い皮の魚は旨い」、これまでもお伝えしてきましたが、皮が赤いのはエビやカニを好むため。オジサンもその一つで、皮を活かした調理がおすすめです。身の旨みがしっかりあるので、皮を湯引きや炙りにして、押し寿司や手巻き寿司に。また、ポン酢との相性が良いので、大葉や柑橘類との和風カルパッチョも爽やかな一品になります。煮ても焼いても美味しく、小骨が少ないので骨が苦手な方にも食べやすい魚です。